『紡がれた運命』改め『CroXino(クロシーノ)』の開発運営陣にタイトル変更の真意などを聞く【校正中】
●タイトル変更は当初からの予定どおり!?
ジークレストが運営予定の『紡がれた運命
-Chain of Destiny-』が、タイトル名を『CroXino(クロシーノ)』に変更。2009年2月19日〜2009年2月25日(毎日午後4時〜午後11時)にクローズドβテストが行われることとなった。このタイトル変更の真意とクローズドβテスト実施に伴う更新内容などについて、『CroXino(クロシーノ)』アシスタントプロデューサーの高橋徹氏と、同社パブリッシング事業部ディレクターの梅田繭美氏に話をうかがった。また、新たに実装されるエリアのスクリーンショットを掲載する。
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▲『CroXino(クロシーノ)』アシスタントプロデューサーの高橋徹氏(右)と、同社パブリッシング事業部ディレクターの梅田繭美氏(左)。 |
−−タイトル名変更の意図について教えてください。
高橋徹氏(以下、高橋) じつは、タイトル名の変更は当初から予定していたことでした。もともとこの作品の制作上のコンセプトとして“お客様の意見を積極的に採り入れてともに作り上げていく”という考えがあり、ある意味、未完成の状態からお客様とともに紡いでいく作品と考えていました。そうした意味を込めて『紡がれた運命』というタイトルにしていました。2008年11月に先行体験テストを行い、お客様のご意見、ご要望を吸い上げたことで、作品のボリュームも増え、ゲームとしての形が整ってきました。当初から考えていた“善悪の対立”という作品コンセプトも、より明確に打ち出せるようになったことで、そのコンセプトを前面に押し出したタイトルに変更することとなりました。
−−『CroXino(クロシーノ)』とはどのような意味なのでしょうか。
高橋 英語のクロスとスペイン語で“運命”を意味する“シーノ”という言葉を組み合わせた造語です。“絡み合う運命”といったことを意味しているのですが、言葉が重なる部分を“X”にして大きくしたことで、“善悪の対立”というゲームのコンセプトも強調してあります。
−−クローズドβテストに向けての追加内容について教えてください。
高橋 まず、基本職のレンジャーを追加します。これまで、ファイターとメイジという職業がありましたので、3番目の職業ということになります。同じく職業関連で、基本職からつぎの段階にステップアップする転職が入ります。今回入れたのは、1次転職でファイター、メイジ、レンジャーそれぞれの上位職を2つずつ実装しました。
−−上位職の名前とそれぞれの特徴について教えてください。
高橋 ファイターからはナイトとウォリアーに転職できます。ナイトは一般的なナイトのイメージに一致した職業で、防御力に特化した近接戦闘タイプですね。パーティプレイではタンク的な役割、いわゆる壁役が得意なタイプです。ウォリアーは攻撃に特化していまして、純粋なアタッカータイプです。メイジからはソーサラーとクレリックに転職できます。元のメイジは、攻撃魔法と回復、補助魔法をバランスよく憶えるのですが、ソーサラーは攻撃魔法に特化したタイプになります。クレリックは回復、補助魔法に特化したタイプです。レンジャーの上位職に関しては秘密です。
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基本職 |
上位職(1次転職後) |
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ファイター |
ナイト |
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ウォーリアー |
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メイジ |
ソーサラー |
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クレリック |
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レンジャー |
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? |
−−そのほかの実装内容はありますか?
高橋 そのほかで大きいのはギルドシステムの実装です。ある程度育ったキャラクターがギルドを設立できて、ギルドのコミュニティーを利用できるようになります。メンバーには役職があり、役職に応じた給料が配布されます。ギルドのマークをアップロードできる機能も実装します。ギルドには善のギルド、悪のギルドといった属性があり、善に寄ったプレイヤーが設立すると善のギルド、悪に寄ったプレイヤーが設立すると悪のギルドになります。これまではクエストのクリアーによって、キャラクターが善に寄ったり、悪に寄ったりするだけでしたが、今後はさらに善悪の対立を前面に押し出していきますので、善のプレイヤーは善のギルドにしか入れない、悪のプレイヤーは悪のギルドにしか入れないという制約も設けます。ギルド自体も善悪で対立していくことになりますね。また、ギルドシステムはこれで完成とは考えていません。今後、さらに広げていく予定ですが、ギルドでひとつの街を所有できるようにもしますので、その下準備となるような要素も導入します。ギルドと似た組織でクラン(名称未定)も考えています。機能的にはギルドと同じなのですが、こちらは善悪どちらでもない中立のグループで、誰でも入れます。
−−マップの追加はありますか?
高橋 多くのマップを追加します。追加するフィールドマップは4つで、シャイア、シルリア、ハイアン、ラミル(下記参照)という名前です。これまでのマップと印象が違うものを揃えてありまして、入ってすぐのところに大きな滝があるマップや、迷路のような地域があるマップなどを用意しています。その4つのマップの中に“天国への関門”と“デビアポネ神殿”というふたつのダンジョンを追加します。“天国への関門”はMMO(多人数参加型)タイプのダンジョンで、“デビアポネ神殿”はインスタンスダンジョン(個人やパーティで占有できるダンジョン)。
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▲“デビアポネ神殿”の内部。不気味なモンスターが徘徊しているうえ、落ちると死んでしまう狭い通路もあり、かなりデンジャラスだ。 |
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新フィールドマップ |
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シャイア |
草原の中に1本の巨木がそびえるマップ。中央には河が流れている。 |
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シルリア |
渓谷の中にサルニタという町が存在する。 |
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ハイアン |
木がうっそうと生い茂るジャングルのようなマップ。その奥には神殿があると言われており、不気味な鳴き声が聞こえてくるという噂もある。 |
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ラミル |
ラトラナダ大陸最大の都市、カルデアノス城が大半を占めるマップ。城の周囲には戦争のあとと見られる朽ち果てた建物が散見される。 |
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▲シルリア地方周辺のマップ。手つかずの自然が残っているエリアの模様。 |
−−新エリアには町はありますか?
高橋 ふたつあります。ひとつはラミルにあるカルデアノス城。城を中心に栄えた中世の城下町のような雰囲気の町で、かなり広大な町です。この地域の中心地的な存在で、今後、この地域周辺にアップデートを重ねていきますが、このカルデアノス城を中心に広がっていくように考えています。もうひとつはシルリアにあるサルニタという町で、こちらは既存のエリアからカルデアノス城への中間地点的な役割の町になります。
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▲城壁に囲まれ、中心には堅固な城がそびえ立つカルデアノス城。かなり広大な城下町だ。 |
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▲カルデアノス城の城下町には病院のような施設や、広場が存在する。 |
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▲もうひとつの町、サルニタは自然に囲まれた町。釣りもできるようだ。 |
−−ペットについてお話していただけますか?
高橋 これまではのペットは乗り物として利用できるだけだったのですが、新たに連れて歩けるペットを実装しました。育てて連れて歩くと、戦闘の補助をしてくれます。手持ちの装備をエサとして与えることができるのですが、あげたエサ(装備)によって成長のしかたが変わるようにしようと考えています。空腹度や親密度などさまざまなパラメーターを設定しようと思っています。また、今後は育てていくことで姿が変わったりするような構想も考えています。更新内容はだいたいそれくらいですね。
−−今後のアップデート方針を教えていただけますか?
高橋 今後は善悪の対立の部分をより前面に押し出していきたいと思っています。たとえば、善や悪になったときにほかの人にもわかりやすいようにグラフィックで差別化を図ったり、今回導入したギルドに関しても善悪のギルドが対立する仕組みを入れていきたいですね。あとは、まだ入れられていない基本職のローグと、その1次転職後の職業ですね。また、メインのストーリーとは別の要素というか、自由に遊べるコンテンツ、横に広がる遊びのようなものを入れたいと思っています。
−−話は変わりますが、伊藤賢治さんが作曲した主題歌についてですが、伊藤賢治さんに依頼した経緯について話していただけますか?
梅田繭美氏(以下、梅田) 私が以前働いていた会社で伊藤賢治さんとご一緒にお仕事をさせていただいたことがありました。それで今回、『CroXino』の曲を作ろうということになったときに、まっさきに伊藤さんのことが思い浮かんだのです。社内でも、伊藤さんならゲームの世界観に合った曲を作ってくださるだろうという話になり、伊藤さんに依頼することになりました。
−−伊藤賢治さんにはどのような形で依頼されたのでしょうか?
梅田 あまり細かい指定はしないで、イメージイラストやキャラクターイラスト、スクリーンショットを見ていただいたうえで、善悪の対立というテーマを打ち出した大作感のある曲に仕上げていただきたいという形でお願いしました。
−−曲はもうできているのでしょうか。
梅田 はい。完成しています。
−−伊藤賢治さんらしいスケールの大きい曲で、勇壮さや繊細さなど、さまざまな要素が盛り込まれていますね。ボーカルも入っているようですが、歌っているのは?
梅田 藤本記子さんという方です。
−−曲はどのような部分で登場するのでしょうか?
高橋 現時点ではプロモーションムービーに入れる予定ですが、今後はイベントシーンなど、ゲーム内の要所要所にも使いたいと思っています。
−−ありがとうございました。
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