
●更新日 12/20●
TBS女性記者に勝木容疑者の弁護士が抗議、法的手段も
2008年12月9日、18日の記事で扱った、TBS女性記者の「ハニートラップ」疑惑。千葉県東金市の女児殺害事件に関して、知的障害のある勝木諒容疑者への取材手法が問題視されている。
前回も触れたように、勝木容疑者の弁護人である副島洋明弁護士が、TBSに対して批判的な見解を表明した。それが掲載されているのは、週刊ポスト2008年12月26日号の記事「「幸満ちゃん殺し」勝木諒容疑者に逮捕直前にできた「メル友彼女」の“正体”」。

副島弁護士は、容疑者の理解力の乏しさという問題や、供述が二転三転しているという現状を明かしている。そして、件のTBS女性記者について挙げ、彼女は容疑者とカラオケに行った際、「室内では横にぴったり座り、携帯の番号やメールアドレスの交換を自らすすんでした」と述べる。
容疑者は、最近彼女ができたと母親にも自慢していたそうで、女性記者のことだったのではないかと母親も推測しているようだ。更に、容疑者の逮捕当日、母親の携帯電話に取材の電話がかかってきたという。他人には番号をほとんど教えていなかったので、記者が容疑者から聞き出したのではないかとのこと。
容疑者は死体の遺棄を認めながら、「逮捕されるなんて、思わなかった」と供述した。この点について弁護士は、原因は女性記者ではないかと述べる。「諒くんは犯人じゃないよね」と記者が語りかけると、容疑者は「うん」と返答。こうした会話を通じて、「自分は犯人ではない、逮捕されない」と容疑者が思い込んでいった可能性が高いという。

つまり、女性記者の行動によって真相が解明される可能性が遠のいたというのだ。弁護士は、法的手段も視野に入れた抗議を展開するという。心理学者の碓井真史・新潟青陵大学教授も、記事中で弁護士の見解を支持する。困惑した不安定な精神状態で、事実に反するはずのことを信じ込んでいく心理的メカニズムが働いたのではないかという。
問題が発覚した当初から、当該の女性記者はTBS系列の「エフ・アンド・エフ」HPに掲載のHディレクターではないかと、ネット上では推測されてきた。だが、当サイトが得た情報によると、この女性はTBS報道局に勤務するM記者であるという。M記者は、以前は外信部に所属していたが、現在はNEWS23の担当になっているとのことである。
様々な「伝説」を築いてきた同番組に、またもや新たな1ページが刻まれてしまうのだろうか。
探偵ファイル
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