兵庫県のシンクタンク「財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構」などの減災シンポジウム「災害に強い医療施設」(朝日新聞社など後援)が25日、神戸市中央区のホテルであった。
基調講演で、汎米保健機構のクロード・ドゥビル元災害対策局長が世界各地の医療施設の倒壊について、災害リスクが考慮されない設計・建築がなされないよう政治的な義務付けが必要と説明し、「悲劇を繰り返さないために世論を動かさねば」と語った。パネルディスカッションでは、山本保博・東京臨海病院長や国連国際防災戦略事務局、世界保健機関(WHO)の担当者らが「医療施設の耐震性」などをテーマに討論した。