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山形知事選、民主など支援の吉村美栄子氏が初当選

2009年1月26日0時30分

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写真当選確実が決まりバンザイする吉村美栄子氏(前列左から2人目)と支援者ら=山形市荒楯町1丁目の事務所

 山形県知事選は25日、投開票され、新顔の行政書士吉村美栄子氏(57)が、再選を目指した現職の斎藤弘氏(51)を破って初当選した。女性知事の誕生は全国6人目で東北では初。投票率は65.51%(前回59.32%)だった。

 麻生政権発足後初の与野党対決型の知事選としても注目された。民主党などが支援した吉村氏の勝利で、麻生政権や自民党に対する逆風が強いことが裏付けられ、与党の解散戦略にも一定の影響を与えることになりそうだ。

 一方、民主党の鳩山由紀夫幹事長は「国政の影響が出た。政権をチェンジさせるために、山形でもチェンジさせたいとの思いが表れた」と指摘した。国会での対決姿勢も強める方針だ。26日は参院で第2次補正予算案を否決後、両院協議会で定額給付金削除を求めて徹底審議を迫る構えで、成立が27日以降にもつれ込む可能性も出てきた。

 吉村氏は、財政再建路線を進める現職の批判勢力が結集。斎藤氏が進めた公共事業や農林水産事業費を圧縮した予算編成を批判し、大幅な財政出動を伴う公約を掲げた。吉村氏に政治経験はないものの民主、共産、社民に加え、参院議員、県議ら自民の一部も取り込んで幅広い支援を受けた。当初は「超党派」を掲げて選挙戦を展開したが、中盤以降、国政での自民への反発も利用し、斎藤氏の進める改革を「小泉・竹中路線」と重ね合わせて批判した。最終盤には民主党の小沢代表も山形入りし、次期衆院選の前哨戦としての色合いも強まっていた。

 斎藤氏は前回知事選で4期目を目指す現職を約4千票差で破ったが、県予算の一律削減といった財政再建路線が「冷たい県政」と批判を浴びた。県選出の自民の3衆院議員や県議の大半から支援を受け、選挙戦直前に大規模な景気・雇用対策を打ち出して路線転換を図ったが、及ばなかった。

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