【北京=佐藤賢】新華社電などによると、海賊対策を担う中国海軍の軍艦3隻が6日、東アフリカのソマリア沖に到着、香港商船を含む中国商船4隻の護衛に当たった。中国軍の遠洋での作戦任務は初めて。中国政府は同日から中国船舶の護衛申請を受け付け、10日までの期間に15隻が護衛を申請したという。
また6日付の香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、台湾の船舶も護衛を受ける見通しになったと報じた。中国政府は台湾や香港、マカオの船舶も護衛する方針を示しており、複数の台湾船舶が手続きに入ったという。
到着した3隻はミサイル駆逐艦「海口」「武漢」と補給艦「微山湖」。中国の船舶や乗組員を護衛するほか、世界食糧計画(WFP)など国際機関の物資を積む船舶も保護する。艦隊の指揮官は6日、中国メディアに「国連決議と国際法規を厳格に遂行し、船舶と人員の安全を確保したい」と語った。(02:19)