ルビー・モレノさんへの恐喝未遂容疑、組幹部ら逮捕

　フィリピン出身の女優ルビー・モレノさん（４３）から金を脅し取ろうとしたとして、警視庁は、山口組系暴力団幹部でフィリピンパブの実質的経営者、万田孝智容疑者（４５）＝東京都墨田区亀沢２丁目＝ら３人を恐喝未遂の疑いで逮捕したと２５日発表した。

　ほかに逮捕されたのは、足立区中央本町４丁目、元組員木下博一（３９）、フィリピン国籍の同区西綾瀬１丁目、パブ従業員アダハル・マリア・テレサ（４２）の両容疑者。

　亀有署によると、３人は、台東区上野のパブで働いていたモレノさんが店を辞めたがっていたことに因縁をつけ、昨年１２月１８日から今月１４日にかけ繰り返し、「他の店に行くなら１００万円出せ」「子どもやだんなに気を付けろと言っておけ」などと言い、金を脅し取ろうとした疑いがある。

　万田容疑者は「（モレノさんに）貸した金が残っていたので木下容疑者らに回収を依頼した」と供述し、容疑を否認、木下容疑者も否認しているという。モレノさんは１２月初めからこの店で働いていたという。

　モレノさんは映画「月はどっちに出ている」の主演を務めるなど、９０年代から映画やテレビドラマで活動した。