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【週刊韓(カラ)から】韓国は「性犯罪大国」? 被害者支援体制も充実 (3/3ページ)

2009.1.25 18:00
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事件の取り調べの際、被害者が幼く、言葉で説明できない場合は人形を使って被害の様子を証言させる事件の取り調べの際、被害者が幼く、言葉で説明できない場合は人形を使って被害の様子を証言させる

 ちなみに米国の性犯罪の発生は1万人当たり3・09件で、韓国とほぼ同水準だ。ただ韓国の方が性犯罪被害者が周囲の目を気にして被害届を出すケースは米国よりも少ないと予想されるので、実際は米国以上の発生率かもしれない。

 韓国で性犯罪が多い理由として、「男尊女卑や貞節などの儒教的な考えが残る中、性犯罪の場合は加害者よりも被害者の方が社会的に非難を受けるといった風潮がある。そのため被害者が強姦された事実を隠すケースが多く、加害者側はそれを良いことに『どうせバレないから』と安易に考えているためではないか」(警察関係者)という。

 ただ、こうした卑劣な性犯罪者を、韓国の司法当局が野放しにしているわけではない。性犯罪の場合、再犯率が50%と高いことから、前科者や仮釈放者などの足に全地球測位システム(GPS)付きの足輪を装着して、24時間監視する制度も昨年9月から実施されている。

 また、性犯罪者本人が希望すれば、薬品やホルモン治療によって「去勢」する国立の医療施設も今年1月、韓国で初めて開設された。

 韓国では性犯罪の発生が高い分、性犯罪の被害者支援体制や再発防止体制が日本よりもずっと進んでいる。こうした分野で先を行く韓国から日本が学ぶことは多い。ただGPS付き足輪などは、日本では人権侵害などと反対する声が大き過ぎて、導入は難しいだろう。日本には、被害者よりも非道な罪を犯した者の人権をなぜか声高に叫ぶ人たちがいるから…。(ソウル 水沼啓子、写真も)

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事件の取り調べの際、被害者が幼く、言葉で説明できない場合は人形を使って被害の様子を証言させる
ワンストップ支援センターにある「陳述録画室」。窓の向こうがモニター室になっている
「性暴力応急キッド」の中身
ワンストップ支援センターの内部
「陳述録画室」の天井の隅にカメラ設置され、事件についての証言が録画される
「陳述録画室」の入り口
「性暴力応急キット」
ワンスストップ支援センターの「相談室」
陳述録画のモニター画面
「性暴力応急キッド」の中には、被害者の下着や衣類を保管する袋も入っている

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