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【週刊韓(カラ)から】韓国は「性犯罪大国」? 被害者支援体制も充実 (2/3ページ)

2009.1.25 18:00
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事件の取り調べの際、被害者が幼く、言葉で説明できない場合は人形を使って被害の様子を証言させる事件の取り調べの際、被害者が幼く、言葉で説明できない場合は人形を使って被害の様子を証言させる

 続いて、陳述録画室に移動して、NGO(非政府組織)など第三者立ち会いの下、婦人警察官による事情聴取が行われる。この際、被害者が15歳以下(13〜15歳は本人の同意が必要)の場合、事情聴取の様子が録画される。被害に遭った子供たちの心理的負担を少なくするため、本人が出廷する代わりに、録画した内容が公判で被害者の陳述として使用される。

 さらに希望者には法律相談も行っており、センターには登録されている約50人の弁護士が、当番制で被害者の相談に当たっている。

 こうしたセンターができた背景として、性犯罪の場合、被害者側が証言しにくいことや男性の警察官らから何度も聴取され、心理的に負担が大きいため、それを軽減する目的で、2005年8月に開設されたのが始まりだ。

 ソウルにあるセンターには2007年に1年間で約900人の利用があったが、うち99%が性犯罪の被害者だ。昨年は10月末現在で利用者は898人で、うち性犯罪被害者が845人、家庭内暴力が43人、校内暴力が10人となった。

 性犯罪被害者845人のうち42人(4・9%)は、加害者が近親者だった。最近は家族形態の多様化で、母親が再婚した場合など義父から性虐待を受けるケースも増えているという。

 センターの利用者は年々増加しているが、性犯罪件数が増えたためではなく、センターの認知度が高くなり、単に利用者が増えたことが理由だ。

 実は、韓国内で発生する強姦、強制わいせつといった性犯罪は日本よりも多く、米国並みだ。2007年に1年間で、韓国では1万5325件発生し、人口1万人当たり3・16件発生している。日本は9430件で、1万人当たり0・74件。つまり韓国の発生率は、日本の約4倍と高いことがわかった。

 また日韓の性犯罪の件数でとくに差が出たのは、韓国の方が強姦の件数が異常に高いことだ。日本で起きた性犯罪のうち強制わいせつが8割ほどを占め、強姦の件数は1766件(2割程度)だったのに対して、韓国は全体の半数以上を占める8732件と、日本の5倍近くに達した。

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事件の取り調べの際、被害者が幼く、言葉で説明できない場合は人形を使って被害の様子を証言させる
ワンストップ支援センターにある「陳述録画室」。窓の向こうがモニター室になっている
「性暴力応急キッド」の中身
ワンストップ支援センターの内部
「陳述録画室」の天井の隅にカメラ設置され、事件についての証言が録画される
「陳述録画室」の入り口
「性暴力応急キット」
ワンスストップ支援センターの「相談室」
陳述録画のモニター画面
「性暴力応急キッド」の中には、被害者の下着や衣類を保管する袋も入っている

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