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【週刊韓(カラ)から】韓国は「性犯罪大国」? 被害者支援体制も充実 (1/3ページ)

2009.1.25 18:00
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事件の取り調べの際、被害者が幼く、言葉で説明できない場合は人形を使って被害の様子を証言させる事件の取り調べの際、被害者が幼く、言葉で説明できない場合は人形を使って被害の様子を証言させる

 強姦(ごうかん)などの性犯罪被害にあった場合、病院や警察などで何度も事件について説明させられた揚げ句、法廷での証言の際も被害現場の再現を強いられるなど「第二の性的被害」を受けるケースが多い。こうした問題を解消するため、韓国では応急治療から事情聴取、法律相談までを1カ所で無料で行う警察庁管轄の「ワンストップ支援センター」が整備されている。

 婦人警察官と医療スタッフが24時間常駐しており、センターに駆け込めば即対応してくれ、一度にすべての処置が済むので被害者側の負担も少なくて済む。センターでは性犯罪のほか、校内暴力や家庭内暴力の被害者も扱っており、現在、全国に15カ所開設されており、いずれも病院内に設置されている。うちソウル市内のセンターをルポした。

 センターは、ソウル市郊外にある警察病院内に設置されていた。外来患者らが行き来する玄関を過ぎてすぐ右に曲がった場所にあり、センターの案内はあるが、性犯罪を連想させる表示はなく、被害者がとくに抵抗なく入室できるようになっていた。

 センターに入ると、4、5人の女性職員がおり、うち1人は婦人警察官だった。机が並ぶ事務室の奥には相談室のほか、婦人科の治療機材が設置された応急治療室、陳述録画室・モニター室、ベッドが置かれた被害者安静室、シャワー室があった。

 被害者はまず相談室に入り、担当者に相談した後、応急治療室で医師から診断を受け、加害者から性病や肝炎などの感染病を移されていないかを調べるため、血液検査なども受ける。また、犯人逮捕につながる髪の毛や体液などの証拠品も採取する。

 この際、検査に必要な器具や被害者が身につけていた下着や衣類などを証拠品として保管する袋などが1つの箱にまとめられた「応急キッド」も準備されており、検査もスムーズに行われるように配慮されていた。

このニュースの写真

事件の取り調べの際、被害者が幼く、言葉で説明できない場合は人形を使って被害の様子を証言させる
ワンストップ支援センターにある「陳述録画室」。窓の向こうがモニター室になっている
「性暴力応急キッド」の中身
ワンストップ支援センターの内部
「陳述録画室」の天井の隅にカメラ設置され、事件についての証言が録画される
「陳述録画室」の入り口
「性暴力応急キット」
ワンスストップ支援センターの「相談室」
陳述録画のモニター画面
「性暴力応急キッド」の中には、被害者の下着や衣類を保管する袋も入っている

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