所在地 東京都
工法 大断面集成材工法 2階建
用途 アトリエ
1998.4月竣工
東京都とは思えない環境の中に建つ事務所
「キラキラした様な建物はきらいです。100年たったような、
ずっとそこにあるような建物にしてほしい」
そんな施主の要望に答えたアトリエです。
外観
外壁および屋根共カナダ杉の手割シェイク
古く見せる為グレーのキシラデコール仕上(防火版下地)
サッシはマーヴィンの木製サッシOP仕上
前面の木製デッキデッキ部分は濃いグリーンの色で仕上げています、アプローチ部分のレンガ色とのコントラストが美しい
外壁のぶたの絵は施主の要望
だから「ぶた屋」なのです。
お化け屋敷と言われたり、レストランですか?と誰かが入ってくる事も・・・・・
とにかく事務所らしくない事務所です。
リビング
内部空間のポイントは9メートルの吹き抜けに掛かった橋、とちの木が見える窓、そして暖炉
訪れた人が皆落ち着くと言う空間はイエローパインの腰板に唐松の壁板OP仕上げ
床は床暖房の為ハードサイプレスフロアーを採用
(100年オーストラリアの砂漠で育った木)
この建物仕上げはほとんど木にOP仕上げでです。
クロスは全く使われていません。
冬は暖炉と床暖房でエアコンはほとんど使わないのですが十分暖かく過ごせます。
4年経った今ではフローリングはあめ色のとてもいい色になってきました、壁のペンキも黄ばんできたりひび割れていたりしますがすべてが味になって益々良くなってきています。
新建材では絶対にまねできない風合いだと思います。
橋の上から
橋の上から下をのぞいてみる
施主はここを子供が走り回るのを楽しみに造りました。
「子供が走り回ったり、橋を渡ったりする空間になればこの建物は成功だ」と。
実際子供だけでなく大人も渡りたがります。
幅は60cm、集成材のがっちりとした橋、この大空間の振れ止めにもなっています。
相撲取りが渡っても大丈夫のような橋と言われました。
そういえば子供の頃、田舎の家の縁側や、田の字型プランの和室を走り回っていた、そんなスペースのある家っておもしろいと思います。
R型に膨らんでいるのはキッチンの納戸、船に使う丸窓が楽しい、誰もが覗きたがります。
橋を見上げる
湾曲の集成材を使った橋
丸い照明が天井から下がっている
高さを変えてあるので空間のアクセントになっています(昇降機付き)
橋は両側の部屋をつないで、吹き抜けの中で橋と階段がクロスしています。
守り神
屋根の上から見おろしているのは施主が友人の陶芸家に造ってもらったシーサーの焼き物
雨にぬれ、空気にふれて色が変わっていきます
最初見たときは変な顔と思いましたが、なかなか愛嬌があってよいのではと思えてきました。
これも歳月によって色が変化します。
何百年とこの建物を見張っていたような・・・・・
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Last updated: 2005/5/14
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