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2006年08月01日の記事

● シムソンズ


映画「シムソンズ」を観た。




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町の英雄と呼ばれるカーリング選手に憧れ、そのヒーローから誘われてチームを作り、そのチームが成長する過程の物語…というのが あらすじと言うか、概要だ。


出演者は


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 加藤ローサ


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 藤井美菜


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 高橋真唯


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 星井七瀬


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で、町の英雄(マサト先輩)が なんと、田中圭^^


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コーチ役が大泉洋


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で、伝説のカーラーと呼ばれる人物に夏八木勲


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追っかけ取材するTV局Dに松重豊


その他

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達が出演している。


この作品を観て 私が、まず感じた事は 


田中麗奈が主演した映画「がんばっていきまっしょい」を観た時の 観賞後の充実感というか、清々しい感動に再び巡り会えた…という嬉しさだ。


  参考記事:『映画:がんばっていきまっしょいカテゴリ-


あくまでも個人的感想だが この作品は私の心の琴線を鳴らす、そんな素晴らしさがある。


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ある少女が、とある競技に目覚め


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チームメイトを募り…


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その少女達が練習を重ねて…


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成長し…


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大会に臨む…


客観的に言って、筋の流れは「がんばっていきまっしょい」と ほぼ同じ^^;


でも、これをパクリとか 二番煎じ等と批判する気は無い。


「がんばっていきまっしょい」も ノンフィクションをベースにしたフィクションであるように、この「シムソンズ」も ベースがノンフィクションだからだ。


しかも、嬉しい事に


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舞台は北海道(ToT)


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この作品は ソルトレイク・オリンピックで一躍注目を浴びたカーリング女子の選手達の話を元に制作されたもの。


それは今年のトリノにおいても 


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素晴らしい感動を与えてくれたのは記憶に新しい。


  参考記事:『雑感(2月21日)


ストーリー的にはカーリングの町「常呂町(市町村合併の為、現在は北見市常呂町)」を舞台に 4人の女子高生がカーリングに熱中していく様を描いているわけで…


もし、ジャンル分けするなら 青春群像劇とか、ややスポ根モノとか そんなカテゴライズになるのだろうけど、観終えた私が感じたのは これは、北海道における地方市町村のモデルともすべき、実に素晴らしい郷土映画という風に。


決して、馬鹿にするつもりは無い。


たった5000人弱の人口しかいない町でも 世界を相手に堂々と勝負する気概 これを称えずして 何を称えるのか? 私は、そう思う。


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コーチ役の大泉洋も 彼の持ち味である飄々さそのままで実に良く、そのコーチが 話中で ルールに違反しながら、その事をバレなきゃ隠したままで良いとする選手に怒るシーンが また、実に良い。


先日、ある記事の中で「私はサッカーが嫌いだ」と述べたところ、サッカーファンから抗議のメールを数通頂戴したが、調度良いので ここで個人的見解を申し上げると、私がサッカーを好きになれない理由は プレイ中に相手チームの選手のユニフォームを引っ張ったり、脚を蹴ったり、ルール上では明らかに違反とされていても 審判に見つからなければOKというプレイが随所にあり、サッカーでは それが当たり前とすらなっている事。


全世界的に プレイヤーは皆そうしてるんだから、綺麗事を言うな…と サッカーファンは言うのであろうけど、「審判に見つからなければ良い」という考え方が国際的であるのは わざわざ教えを乞わなくても知っている。


むしろ、そんなサッカーだから嫌いなのである。


強引なこじつけかもしれないが、キップ切られなければ駐車違反やスピード違反や飲酒運転は まぁ、良いか…とか、税務署にバレなきゃ脱税はOK… そういう考え方と相通じる部分が 物凄く鼻について嫌なのだ。


まぁ、合法・非合法 スレスレの仕事をしてきた者としては そんな偉そうな事を言える立場では無い事も自覚しているが、自覚しているからこそ 同業者や、部下や商売敵達の そんな姿を反面教師に辟易していたのも事実だし如実に感じるのだ。


しかも、そんな「審判に見つからなければ良い」という考え方は 少年サッカーのレベルですら浸透している様を見ると「なんだかなぁ…」って気になるわけで これは全く同様の理由でバスケットボールにも言える。


だから、サッカーのみならず バスケットも私は嫌いなのだ。


まぁ、そんな話は どうでも良い。^^;


純粋に感動できた映画に

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愛すべき田中圭が出演していたのも嬉しかった。


「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」で感じた「何かに一生懸命頑張って楽しむ」姿 同時に、「がんばっていきまっしょい」に感じた純粋さと、ひたむきさ そういう素敵な世界を継承して描いている映像にも 物凄く好感を抱いた。


我が故郷を悪く言いたくないが、「一村一品」と称し、町村の活性化や過疎化対策を行う努力を 各市町村が何年も前から行ってきたが、それに実際に成功した自治体は そんなに多くは無い。


しかも、どこかの町が 何かで成功すると、こぞって そのモノマネばかりにはしり、自らの新しいモノを生み出す努力を怠る様な話ばかり…


そんな中にあって 常呂町が築いた「カーリング」は立派な「一村一品」なわけだが、その常呂町が 平成の大合併で北見市に吸収されたかの如き様を見ると トリノオリンピックの際に「常呂町の名をカーリングで残せて満足」と語った多くの町民達の満足そうな笑顔に 決してメダルに届かぬ成績とは言え、心の誇りを持てたのだろうと羨ましい。


対戦競技である以上、「勝つ」事は大切だし、目標でもある。


しかしながら、「楽しむ」事が根底に無い限り、見ている者は楽しめない。


「楽しむ事が優先」か、「勝つ事が優先」かは 対戦競技の経験者であれば 誰もが知っている対立事案 で、私は「楽しむ事が優先」派なので この「シムソンズ」の様な作品には 物凄く好感を抱くものだ。




ちなみに… この映画は


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カーリングのルールを覚えるのにも丁度良い。



さらに、ちなみに…


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出演者の一人である「高橋真唯」は


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「妖怪大戦争」における この娘。


  参考記事:『妖怪大戦争


というわけで、映画版「がんばっていきまっしょい」を 良い映画だったと感じられた方には 是非とも鑑賞をお奨めする一作だ。




● ビッグマネー 第12話


「ビッグマネー ~浮世の沙汰は株しだい」第12話について語ってみる。




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この第12話の見どころは…


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まつば銀行に「とりつけ騒ぎ」が発生する。


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辰巳が暴れる


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長谷川京子や


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金子さやかが裏切り…


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山崎(原田泰造)が失脚する。


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この時、原田泰造が見せた演技は 物凄く秀逸。


「おぉ~ コイツなかなかやるなぁ…」


と、ほとほと感心させられた。


思うに、この「ビッグマネー」は 主人公はさておき 脇役陣の好キャスティングと それに応える好演技の集大成とも言える。


この作品は なぜか、放映当時に視聴率が悪く 視聴率でしかドラマの甲乙を判定出来ない人々には 記憶の隅にも残らないドラマとなった。


しかし、そんな数字と 中味の良し悪しは全くの別物だと言う事を教えてくれる貴重な一本だと私は確信する。


よく、このブログにも「~ってドラマは視聴率が…」と 数字に拘った言及をされる方がいるが、そんな数字は 電通や博報堂、それに営業成績しか頭に無い、制作者達が気にすれば良い事で 視聴者が気にして どうすんの?と 問い詰めたくなる。^^;


たしかに、自分が面白いと感じている作品の視聴率が低いと 何とも言えない気分になるのは理解出来る。


けど、「記憶に残る」作品かどうかに そんな数字が関係あるの?


他の人が「見てる・見てない」 数字が「良い・悪い」 そんな基準で 作品が良いか悪いかを決めるのであれば 実に、つまらない御方だなぁ…と 私は語り合う気になれない^^;


だって、私は 自分で見て どう思ったか?が重要なのである。


どんなに視聴率が高くたって「つまらねぇ」と思えば「つまらねぇ」と言うんだもん。