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竹鼻が成年男子Cで5連覇 県民体スキー


 スキーの第61回県民体育大会兼国体選手選考会第1日は23日、八幡平市の安比高原スキー場と田山クロスカントリーコースで大回転と距離の2種目を行った。大回転は、昨年の長野国体を制した成年男子Cの竹鼻建(八幡平市・安比高原SC)が52秒46で5連覇を果たした。前々回まで少年区分だった国体選手選考会の大回転男子は遠藤翔(盛岡中央高3年)、女子は佐藤日和(雫石高3年)が優勝した。

 距離(クラシカル)の成年男子C5キロは小田倫義(雫石町・県庁)が15分25秒3で3年連続優勝。国体選手選考会の男子は落安陵(平舘高3年)、女子は西舘真紀(盛岡南高3)が制した。

 第2日の24日は男女の大回転と距離5キロ(クラシカル)、男子のジャンプと複合を実施。国体選手選考会はジャンプと複合を行う。

 52秒台、堂々の滑り 竹鼻

 大回転成年男子Cは39歳の竹鼻建(たてる)(八幡平市・安比高原SC)が、昨年の長野スキー国体成年男子C覇者の実力を見せつけて5連覇を果たした。

 レース中に時折降った雨と、多くの選手たちが滑り終わった後でコースは荒れていた。さらに濃い霧で前方が見えにくい条件での1本勝負。「コースの荒れにスキーを取られないように、失敗を恐れずゴールすることだけを考えた」。スピードに乗って、ただ一人52秒台を出した。

 身長167センチ、体重62キロ。「国体でまた勝ちたい」と夏場からトレーニングを続けてきた。現在はレッスンでスキーを指導する立場だが、自らの練習は「前日に滑っただけ。タイミングを合わせるので精いっぱいだった」と明かした。それでも竹鼻は「時間がないと思うと焦ってしまう。手本を見せることもあるレッスンも練習の場になる」と前向きに考える。

 直前に行われた成年男子Aの選手と比べても、3位に相当する滑り。「理想とはかけ離れている。でも、まだまだいける自信が持てた」と笑みを浮かべた。(山崎)

【写真=大回転成年男子C 貫録の滑りで5連覇した竹鼻建(安比高原SC)=八幡平市・安比高原スキー場】

(2009.1.24)

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