【スキーＷ杯ジャンプ】好調持続する岡部　海外Ｗ杯復帰戦に意欲

　百戦錬磨のベテランは、相変わらず好調だ。３８歳の岡部がスムーズな踏み切りから高い飛行曲線で距離を伸ばした。「調子はいい。技術的な問題は特にない。調整だけうまくやれればいい」と、本戦への手応えを静かな口調にのぞかせた。

　昨季は海外のＷ杯で２回目進出さえできなかった。日本チームの若返りの方針もあって、今季の開幕は日本で迎えた。海外転戦は難しい状況だったが、国内大会で７勝して圧倒的な力を見せつけ、遠征を勝ち取った。

　その初戦が１年後に迫った五輪のテストとなる今大会だった。リレハンメルや長野、トリノと日本ジャンプ界の栄枯盛衰を知る。「台はくせがなく飛びやすい。結果を残せるようなジャンプができればいい」と燃えている。（共同）