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中国製ギョーザ、省政府が横流し斡旋 新たな中毒も (1/2ページ)

2009.1.24 20:22
このニュースのトピックス中国製ギョーザ中毒問題
ギョーザ中毒事件を起こした冷凍ギョーザの製造元「天洋食品」の工場=2008年1月、中国河北省石家荘市(共同)ギョーザ中毒事件を起こした冷凍ギョーザの製造元「天洋食品」の工場=2008年1月、中国河北省石家荘市(共同)

 【北京=矢板明夫】一昨年12月に起きた中国製冷凍ギョーザによる中毒事件後、製造元の「天洋食品」(河北省石家荘市)が売れ残った大量のギョーザを、地元政府の斡旋(あっせん)で同省内の鉄鋼工場に横流し、新たな中毒事件を引き起こしていたことが24日までに分かった。「中国国内での毒物混入はない」と断定した中国当局の発表を信用したためで、同省関係者もギョーザを食べた従業員も危険性について認識していなかったようだ。

 河北省の国有企業幹部によると、日本との取引を中止され経営難に陥った天洋食品を救済するため、地元の国有企業を管轄する同省国有資産管理監督委員会は、同じ国有企業の同省鉄鋼グループに対し、売れ残った10万食以上のギョーザの購入を持ちかけた。ギョーザは同グループ傘下の唐山、承徳、張家口など各地の子会社で無料配布されたが、それを食べた複数の従業員が下痢や嘔吐(おうと)などの中毒症状を訴えたという。

 「唐山鉄鋼」の50代の男性従業員は「昨年5月ごろに会社からギョーザを数袋もらったが、同僚の中にギョーザで体調を崩し入院した人もいるため、しばらくして回収された」と証言した。配布された際に「日本で中毒事件を起こしたギョーザ」と社内でうわさになったが、多くの従業員は気にせずに食べたという。

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ギョーザ中毒事件を起こした冷凍ギョーザの製造元「天洋食品」の工場=2008年1月、中国河北省石家荘市(共同)
中毒事件を受け、スーパーの陳列棚から撤去された冷凍ギョーザ=2008年1月30日午後、吹田市のコープ南高浜センター
無料配布された天洋食品のギョーザを食べ、従業員が中毒症状を起こした唐山鋼鉄本社=21日、中国河北省唐山市(共同)
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