滝川市のJR函館線・江部乙-滝川駅間で今月15日午後2時半ごろ、信号機の誤作動から滝川駅手前で駅構内除雪のため停止していた貨物列車に上り旅客列車が約250メートルまで接近して緊急停止した事故で、本社担当役員や部長に連絡が入ったのは事故から4時間後の午後6時過ぎだったことが23日までにわかった。国土交通省運輸安全委員会は衝突の危険もあった重大インシデントとして鉄道事故調査官を現地に派遣して調べているが、JRの危機管理も問われそうだ。
事故直後に運転士は指令センター(札幌)に緊急停止を報告。岩見沢電気所滝川派出の担当者が午後4時過ぎに現地で信号の誤作動を確認したため、同センターは両駅間を通過する列車を個別に制御する方法に切り替えて通常ダイヤの運行を続けた。しかし、運輸担当役員や担当部長には連絡を全くしていなかった。国交省への報告も午後7時過ぎだった。同社は「事実の調査に時間がかかった」としている。【斎藤誠】
毎日新聞 2009年1月24日 地方版