Posted by tanco January 21, 2009 19:30 ・ 海外サッカー
本日発売の「footballista #105」にて、『ヨーロッパはなぜ秋春開催なのか?生活のリズムを作り出す、“皮膚感覚”の伝統』という記事が2P掲載されています。サッカー先進国である欧州各国で、何故秋春開催が採用されているのか?について、1つの答えが提示されています。
日本サッカー協会の会長である犬飼氏が強引に推し進める秋春制(実は夏春でしたが)。その最大の移行理由は、「サッカーの中心である欧州で秋春制が採用されているから」でした。
Q:では、なぜ欧州で秋春制が採用されているの?
A:基本的な年度サイクルが9〜6月だから
というのがあるんだそうです。これだけで十分過ぎる理由ですね。
ヨーロッパでは社会生活全体が秋〜初夏、夏の長期休暇でリセットというサイクルで回っているんだとか。なので、彼らにとっては秋春制採用というのは極めて自然な流れになっているんですね。
それを踏まえて考えると、日本の春秋制というのはヨーロッパの秋春制と何ら変わりなく、自然な流れと言うことになります。多くの企業では年度初めは4月ですし、学校もそうです。主食である米も春に蒔いて秋に収穫というサイクル。小麦の場合は秋、初冬〜初夏ですね。
「表層的な理由にとどまらず、合理的な判断を下すことが必要だ」
と、締められて居ますが本当にその通りで、移行理由が「欧州がやってるから」では苦しいですよね。後付のように、殆ど無い利点が上がっていますが、冬場の寒さで間違いなく客足は遠のきますし、芝の管理も大変です。欧州ですら真冬は厳しいピッチコンディションになるのですから。会長の思いつきでJクラブや下部組織が振り回されては困ります。
豪雪地帯を含む日本ではさらに厳しい事になるのは目に見えています。気候面を考えると(会長が北国の気候をどう見ているのか存じませんが)、移行は難しいのではないでしょうか。もっと多くの支持を得られるメリットが出てくれば、また話は変わっていくんでしょうが、現時点では日本の生活リズムを考えても、春秋というのがやはり自然な流れだということになるんだろうと感じます。
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