極秘情報CM(宣伝)ビジネス・ケイエスエスの開設者が検挙される

極秘情報CM(宣伝)ビジネスに捜査の手が・・・

九州以外では、あまり報道されていないようですが、まずはニュースの引用から・・・
(赤文字は、本ページ作者によるものです。)

http://news.yahoo.co.jp/headlines/nnp/010418/loc_news/16000000_nnpnws025.html(2001-05-05現在リンク切れ)
より引用。

 2001年4月18日(水) 16時0分 

メールで勧誘「みんなで稼ごう」 ネットねずみ講摘発 福岡市の男性宅など捜索(西日本新聞)
 

 インターネット上でねずみ講を開設し、会員を募っていたとして、福岡県警生活経済課と博多署は十八日、無限連鎖講防止法違反(ねずみ講)の疑いで、福岡市南区の無職男性(26)宅などを家宅捜索、パソコンな
どを押収した。会員は福岡、長崎など九州各県のほか、北海道、神奈川県などの四百五十二人。判明しただけで五百四十万円の入金が確認された。男性は講開設の事実を認め「違法という認識もあった」と話していると
いう。 

 調べによると、男性は昨年十二月ごろ「(ネット上の)掲示板に掲載されていた人にお送りしています」などとして、山口県宇部市の自営業男性(38)ら不特定多数の相手に電子メールを送信。「即金ビジネス、みんなで稼ごう」「今なら狙える大台五千万円」などと勧誘した疑い。 

 「ケイエスエス」と名付けられた講は、紹介を受けて入会した会員が参加費一万二千円を直接の親会員ではなく、開設元の銀行口座に支払って入会。会員が一人勧誘するごとに、会から二千円が再分配される仕組み。
「五段階で脱会するので違法ではない」などと触れ込み「各段階で五人勧誘すれば七百八十一万円、九人なら一億三千万円」とうたっていた。 

 県警によると、開設元が一括して金銭配当を管理する講の摘発は、全国で初めてという。 
 

[西日本新聞2001年04月18日] 

 

福岡 asahi.com/ニュースより引用
 http://mytown.asahi.com/fukuoka/news02.asp?kiji=1980 (2001-05-05現在リンク切れ)

●ネット利用のねずみ講容疑 男性宅捜索 

福岡県警は18日、インターネット上にねずみ講組織を開設、運営していたとして、福岡市南区野多目の無職男性(26)の自宅など2カ所を無限連鎖講防止法違反の疑いで捜索、パソコンなど27点を押収した。

(中略)

男性は同年12月上旬から今年3月下旬までの間に、1道10県の入会者約450人に計約540万円を振り込ませたとされる。昨年12月上旬、山口県内の自営業男性(38)が勧誘メールを受信し、福岡県警に届けた。

(中略)

実際に配分を受けた会員は数人から数十人だったという。

(4/19) 



2001-06-12逮捕者が出ました。多分、2001-04-18に捜索された人でしょう。

http://www.mainichi.co.jp/news/selection/archive/200106/12/20010612k0000e040063000c.html

より引用


 2001年06月12日 

ネズミ講:
電子メール使い約540万円集めていた男を逮捕 
 
 

 福岡県警生活経済課と博多署は12日、電子メールで勧誘するネズミ講を開設、運営していたとして福岡市南区野多目5、無職、寺山啓一容疑者(26)を無限連鎖講防止法違反容疑で逮捕した。全国の約450人から約540万円を集めていたとみられる。

 調べでは、寺山容疑者は「ケイエスエス」の会名で昨年12月初めから今年5月初めにかけ、福岡や山口、東京などの24〜51歳の会社員や自営業者ら16人に「稼ぎまくろう」などと書いた電子メールを送り、ネズミ講を開設・運営した疑い。会員は1万2000円の会費を寺山容疑者の銀行口座に振り込み、電子メールを転送して子会員を勧誘し、配当を受け取る仕組みだった。

 電子メールには、入会すれば「映画を格安で鑑賞できる方法」などの情報を提供すると書かれていた。寺山容疑者は「ネズミ講ではなく、情報を販売していた」と容疑を否認しているが、県警は容疑を逃れるための偽装とみている。

[毎日新聞6月12日] ( 2001-06-12-12:29 )

(なお、本ページ作者は、2001年2月上旬から、「極秘情報CM(宣伝)ビジネス」に目をつけてネズミ講との疑惑を持っていました。しかし、極秘情報を入手していないため商品(情報)価値が判断できず、ネズミ講と言い切る確信を持てませんでした。しかし、今回、警察が動いたのでネズミ講との確信を持てました。)

これをやってる連中を見たい人は、ここ


解説

このネズミ講は単なる金銭配当組織でなく「情報販売」を行なっていたものです。
この種のネズミ講の宣伝文では「情報という商品があるのでネズミ講ではありません。」という主張をするものが多数あります。
しかし、講元が逮捕されたということは、「商品があっても価値がなければ実質的にはネズミ講で違法だ」、ということでありましょう。(そういう趣旨の最高裁判例もあります。)
このように考えていけばマル秘地下情報もネズミ講であるのは明らかです。
次は、「マル秘地下情報」摘発か?(笑)

また、講元でない一般参加者は、下位のものに「情報販売」するのでなく「宣伝」しているだけという建前ですが、講元がネズミ講なら一般参加者は「ネズミ講を勧誘した」ということになります。

それと本件ネズミ講の管理業者アイマックスと発案者タニマサ(just37@ma5.justnet.ne.jp)の運命や如何に!
(アイマックスは組織図を提供できてないからセーフで、発案者タニマサ=ケイエスエス開設者・寺山だったりして(笑))

そうそう、ケイエスエスのメールアドレスは、ksskss@ma5.justnet.ne.jp です。
アイマックスは、メールアドレス不明(っていうか、そもそも実在しないかもね。)



このネズミ講ですが、摘発される前に休止か中止していたようです。(多分)

根拠は、・・・

(1)本ページの訪問者(ネズミ講マニアさんで、ときどき情報を頂いております。)から「摘発される前に胴元が休止する旨の連絡を出していたとの話も有るみたい」との情報を頂きました。(2001-04-20)

(2)私自身も、このネズミ講の元参加者から2001-03-13に、
 

ご質問ありがとうございます。
せっかくご質問頂きましたが、現在このビジネスは、
ビジネスを開始した本部の方で、中止になっています。
という情報を頂いておりました。(元参加者なので詳しいことは秘す)

ところが、発案者タニマサから貰った2001-03-15のメールには休止(中止?)なんてこと書いてないし、「極秘情報宣伝ビジネスサイトに質問してみよう!」での回答メールでも休止(中止?)と書いてない。
だから今まで休止(中止?)はガセネタと判断していました。

しかし、某ネズミ講マニア氏と元参加者という複数の情報源から休止(中止?)になった情報があったので、休止(中止?)になったのは多分事実と思います。
(時期としては、2001-02-19から2001-03-13の間のどこかから休止(中止?)ということになります。)

とすれば、発案者タニマサも休止(中止?)の情報を知らなかった?(知っていて、隠す理由はないだろう。)
回答メールを書いてくれた人も、新規参加者を勧誘できず送金がない上、ケイエスエス等から休止(中止?)の連絡がなく知らなかった?

ええ加減な話しですね。さすがネズミ講(笑)

それにしても、入会者約450人で実際に配分を受けた会員は、たった数人から数十人とは、酷い話し。


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