兵庫県教委、体罰学校名非公開に　情報公開の答申に従わず

　小中学校などでの体罰に関する情報公開請求に絡み、体罰があった学校や校長の名前を公開すべきとした兵庫県情報公開審査会の答申に対し、県教育委員会が非公開とする方針を決めたことが２４日、分かった。

　神戸大の馬場健一教授が体罰に関する調査報告書の開示を求めたが、県教委は２００７年１月、「個人のプライバシーに関する情報」などとして校名や児童・生徒、教員の名前を黒塗りで公開。

　馬場教授の異議申し立てを受けた県情報公開審査会は０８年１０月、「校名や校長名などを公開しても、教員や被害児童らの氏名は特定されない」として公開するよう答申していた。

　その上で再び非公開とした理由について、県教委は「職員録を照会すれば、教員の氏名が特定されると判断した。答申は尊重しなければならないが、疑問に思う」としている。