救急車が道迷う 搬送後に死亡 本荘消防署

 秋田県由利本荘市岩城上蛇田の杉林で20日、近くの農業三浦悦朗さん(73)が倒れているのが見つかり、119番を受けて出動した本荘消防署岩城分署の救急車が道に迷い、現場到着が約5分遅れたことが23日、分かった。三浦さんは搬送中に意識不明となり、21日に病院で死亡した。

 市消防本部によると、119番は20日午後5時31分にあり、5分後に分署の救急車が出動。途中で隊員が右折の目印を勘違いして手前で右折し、住民の誘導で約20分後に到着した。通常は15分程度で行ける距離だったという。

 消防本部は「管内の地理や目印となる建物の位置を再確認し、分からなければ無線で確認する作業を徹底して再発防止に努めたい」と話している。三浦さんの家族には謝罪したという。

 由利本荘署によると、三浦さんの死因は外傷性ショック死。同署は誤って斜面から転落した可能性が高いとみている。
 本荘消防署では2007年9月、119番のあった老人ホームと間違え、別の施設に救急車が出動するミスがあった。
2009年01月24日土曜日

秋田

社会



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