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【データ首都圏】めん生産数1位 埼玉 明治から小麦の産地 (1/3ページ)
ラーメン、うどんにそば、スパゲティ−。いまや国民の代表食に上り詰めた感があるめん類。讃岐うどんの香川、信州そばの長野、豚骨ラーメンの博多などが産地として有名だ。だが、ラーメンなどの中華めん、うどん、そばなどの和風めんの生産数は、意外にも埼玉県が全国一なのだ。
経済産業省の工業統計表(平成18年)によると、県の和風めん、中華めんの出荷額はそれぞれ約257億円、約205億円で、いずれも47都道府県でトップ。とくに、中華めんは平成13年から18年まで6年連続で1位の座を確保している。理由について県総務部統計課は、「生めんならば、大量消費地の首都圏に数時間で出荷できる埼玉が最適」と分析する。
また、土地が乾いていた県西部は、明治時代から小麦の主要な産地だったといい、「お祝い事があると家でうどんを打って訪問客に振る舞う習慣があった」という。全国一の生産地になる素地が以前からあったというわけだ。