HP上にあった舛添厚労相の論文(上)と、ニューワールドが無断転載したリポート(下)
「日本の医療制度の現況について」と題した「平成13年(01年)9月」の分は、慶応大学の池上直己教授(医療経済学)が、98年3月に病院関係者の研究会で話した内容で、「講演要旨」として主催者がネット上に公開したもの。池上教授は「会社自体を全く知らない。転載の許可もしていない」という。
「平成13年12月」分の「人権を守る医療活動と医療・経営構造の転換の課題について」は、宮城県の宮城厚生協会の水戸部秀利理事長の論文だった。理事長は「無許可で悪質な商売に使われたら心外だ」と話している。
「平成14年3月」分の「医療の市場原理・効率化について」は、青森県内の整形外科医が書いたリポートと同じだった。
山岡氏は01年前半、市長選の際に市長側に自身の公設秘書を応援派遣。一方で、市長の病院はNW社に、「顧問料」の名目で計405万円を送金していた。市長は「実際は選挙応援の謝礼だった」としている。(藤森かもめ、小松隆次郎)