福祉ショップなどを運営する新宿区の外郭団体、区障害者就労福祉センター(理事長・永木秀人副区長)は23日、元嘱託職員の女(53)を、在職中に約2800万円を流用した業務上横領の疑いで牛込署に告訴した。女は容疑を認めて昨年11月に懲戒解雇され、同12月に全額弁済したという。
センターによると、女は01年に経理補助のアルバイトとして採用され、03年から経理担当の嘱託職員になった。昨年9月、古い領収書の日付を改ざんして30万円を横領したことが発覚。さらに、06~08年度に約270回にわたって預金を不正に引き出したことが分かった。女は健康食品販売のサイドビジネスや生活資金に使ったと話している。
永木理事長は「再発防止策を徹底し、信頼回復に努力したい」と話した。【真野森作】
〔都内版〕
毎日新聞 2009年1月24日 地方版