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「日朝国交正常化へ!いま新しい扉を開こう9・23京都集会」が行われる
〜経済制裁の全面的解除を〜




朝青・韓青による共同のサムルノリ
AASJAも司会の一角を務める
発言に立つAASJAメンバー

 

9月23日、東アジアの平和と朝鮮半島の自主的平和統一をめざす京都ヒューマンネット(にっこりネット)主催による「日朝国交正常化へ!いま新しい扉を開こう9・23京都集会」が行なわれました。

AASJA京都からも毎月一回の例会に参加し、在日韓国青年同盟京都府本部(韓青京都)、在日本朝鮮青年同盟京都府本部(朝青京都)の在日のなかまたち、そしてAWC京都およびその他の日本人有志たちと一緒につくってきた集会です。

この日は朝青のなかまと一緒に私も司会を担当させてもらいました。

集会のメイン企画は、在日韓国民主統一連合(韓統連)大阪本部事務局長の金昌吾(キム・チャンオ)さんによる講演「東アジアの平和と日朝国交正常化へ!いま扉を開こう」です。
金昌吾さんは「1945年8月15日の解放によって、朝鮮半島にいる朝鮮人は、朝鮮人であることによって差別を受けることはなくなったが、日本に残った朝鮮人は、解放後も日本政府・民衆からの差別・抑圧にさらされ続けた」「『最もおそい統一を、最もよい統一に』という言葉がある。サイゴン陥落に象徴されるベトナムの統一は武力統一、ベルリンの壁崩壊に象徴されるドイツの統一は東ドイツの西ドイツへの吸収統一だった。最もおそい朝鮮半島の統一は、北と南が対等の関係で、ゆっくりと平和のうちに統一される連邦制統一にならなければならない」「1980年の光州での虐殺によって韓国の民主化運動は冬の時代に入り、のちに大統領となる金大中も光州民衆抗争の首謀者として死刑判決を受けてしまった。この金大中の危機を救ったのは日本での救援運動だ。アメリカの政治判断で死刑が回避されたと言われるが、それも日本での運動が高揚して、金大中を死刑にしたらとんでもないことになると思わせた結果だ。歴史は民衆の力によってつくられる。金大中・盧武鉉の対北太陽政策も民衆の力によって彼らにとらせたものだ」「韓統連は日本で民主化運動を熱心にしていたので、南の政権から『反国家団体』に指定され、韓国への入国ができなくなった。民主化運動を熱心にすればするほど祖国訪問が遠のいてしまうジレンマを抱えていた矢先、北への訪問の話が舞い込んだ。そこで自分はハッと気付かされた。常日頃から祖国はひとつだと言ってきたが、自分のなかで祖国を38度線の南側に限定していた。祖国の分断の現実の前で、いつの間にか自分もその分断を内面化してしまっていた。北の空港に降り立った瞬間から涙が止まらなかった。当たり前のことだが、まわりが全員朝鮮人であることがうれしくて仕方がなく、海を見ても、山を見ても、空を見てもうれしくて涙があふれてきた」といった話の最後に、ひとつの詩を紹介してくれました。それは8年間の獄中生活も経験している韓国の労働者詩人パク・ノヘの「いま再び」という詩です。

希望に満ちた人は/その人自身が希望だ/道を探す人は/その人自身が新しい道だ/素晴らしい人は/その人自身がすでに素晴らしい世界だ/人間の中に在る/人間から始まる/いま再び/人間だけが希望だ

この詩を受けて金昌吾さんは言いました。「日朝国交正常化し、人々が往来を始めたら、日本人の北に対する偏見は一瞬で吹っ飛んでしまう。その前に政治家とメディアの妨害も無力である」と。

集会では他に、朝鮮総連京都府本部国際部部長の李東一(リ・ドンイル)さんから朝鮮への制裁解除の訴えや、署名実行委員会の江原護さんから制裁解除を求める署名運動の報告がされました。また、自由法曹団の岩佐英夫さんから独島(日本名:竹島)問題についてのアピールがなされ、独島問題は領土問題ではなく歴史問題であり、1905年に朝鮮植民地支配の過程で日本が朝鮮から奪った(それまでは明治政府も独島は朝鮮領だと認識していた)という事実から、独島は朝鮮領だと明確に訴えました。そしてAASJAも発言に立ち、ムゴン里訪問の報告をしました。ムゴン里訓練場は軍事境界線のわずか10数キロ南に位置し、同じく軍事境界線のすぐ近くにあり、イムジン河をはさんで位置するストリー射撃場(平壌の市街を模したゲリラ掃討訓練場が建設され、イラクでゲリラ掃討戦を展開した米特殊部隊が訓練を行なうと言われる)、タグマノス戦車訓練場(ストリー射撃場と協同して戦車渡河訓練を行なう)とともに対北侵略的な訓練が行なわれており、ここがいま長距離精密砲射撃訓練、戦車機動訓練という対北侵略的な訓練のために1000万坪まで拡張されようとしている、これは南北和解時代、統一の時代に逆行するもので、朝鮮半島の自主的平和統一を実現するためには、韓国からそして日本、アジアから米軍を撤収させなければならないと訴えました。

ムゴン里訓練場拡張に関してはまた、この日の集会で、今MLで流している拡張反対の署名集めを会場で行ないました。日本での小さな声が、現地でたたかっている人たちの力になります。みなさんご協力お願いします。

集会は集会宣言を読み上げて終了しました。

集会のあとは日朝国交正常化を求めるデモを行ないました。
コースは岡崎にある京都会館から東大路を南下して、八坂神社前を右折して四条通を西に向かい、四条河原町を右折して河原町通りを北上し、京都市役所前までという、休日でいつもより人通りの多い京都の中心部を練り歩きました。
韓青や朝青など在日のなかまたちと私たち日本人が一緒にデモをして日朝国交正常化、朝鮮半島の自主的平和統一、米軍基地撤去を訴えたことはとても意味のあることだと感じました。デモの最中には沿道から2〜3人にヤジを飛ばされたようですが、私たちの運動は日本社会にあるこうした差別排外主義を乗り越えるたたかいでもあると思います。自分だけが差別してなきゃいいって問題じゃないですからね。

なんとデモの終了地点では、私たちの訴えに共感して車椅子に乗ったの方が私たちの輪の中に入ってきてくれました。その人は性同一性障害の同性愛者の方で、ドラッグストアでファンデーションを買って出てきたところだったそうです。話を聞いてみると、その人はクリスチャンで弁護士(なんと光市事件の弁護を担当した安田好弘弁護士事務所で働いてる)、永らく精神障害に苦しんできたけども、病院で性同一性障害の同性愛者という自分のアイデンティティを知らされた瞬間、気持ちが楽になり、精神障害も治ってしまったということです。性同一性障害の同性愛者は決して少なくないというお話でした。
民族差別、障害者差別、性差別あらゆる差別に反対しましょう。今後のにっこりネットとのつながりも約束し、固い握手を交わしました。

デモのあとはこの方も含めて参加者で交流会をしました。韓青、朝青のなかまたちも大勢参加し、とても有意義なものとなりました。日韓・日朝連帯、反差別運動が一段と前進した日でした。

 

岡崎から京都市役所までデモを行いました。 共和国への“経済制裁の全面解除を”などのシュプレヒコールを行いながらデモを行う



 


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