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2009年1月23日(金) 19:20 |
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アスベスト被害で提訴
断熱材を扱う企業、山陽断熱で働いていた元従業員や遺族らが、アスベストにより健康被害を受けたとして、会社側に合わせて1億4千万円あまりの損害賠償を求め、岡山地裁に提訴しました。 石綿による健康被害で企業責任を問う訴訟は、岡山では初めてです。
提訴したのは、クラレの玉島工場内にある「山陽断熱」で働いていた元従業員やその遺族ら12人で、断熱材を扱う工事を手がける山陽断熱と、その工事を発注したクラレを相手取って、合わせて1億4千万円あまりの損害賠償を求めています。 訴状によりますと、元従業員らは工場内などで石綿を使った保温断熱工事にあたり、石綿が大量に発生しているにもかかわらず、会社がマスクを付けさせるなどの安全対策を怠ったと訴えています。 原告の1人、藤村さんは、夫婦ともに山陽断熱の元従業員で、夫を石綿肺で亡くし、自らも石綿による胸部の疾患と診断され、呼吸困難などの症状を抱えています。 山陽放送の取材に対し山陽断熱やクラレは、「訴状が届いていないので現段階ではコメントは差し控えたい」と話しています。
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