2009年1月23日 21時9分更新
難民や移民などの生活を支援する国際機関のIOM・国際移住機関が23日、新見市の国際貢献大学校に対して、日本人とフィリピン人の両親から生まれた子どもたちが日本にスムーズに定住できるよう協力を要請しました。
新見市の国際貢献大学校を訪れたのは、難民や移民の定住の問題を扱うIOM・国際移住機関の中山暁雄駐日代表です。
中山代表は国際貢献大学校の代表に要望書を手渡して、日本人とフィリピン人の両親から生まれた子どもが経済的な自立を果たしながら日本でスムーズに定住できるよう協力を呼びかけました。
日本人とフィリピン人の両親から生まれた子どもたちは、現在おもにフィリピン国内に10万人から20万人いると推定されていて、その多くは仕事や教育などのために日本への定住を希望しています。
しかし来日しても日本語が話せないなどの理由で就職ができなかったり、厳しい労働条件の中で働かざるを得なかったりすることが懸念されていることから、今回、協力を求めたものです。
国際貢献大学校では要請を受けいれ、大学校の職員として受け入れることができないかなど、今後、具体的な受け入れ体制について検討することにしています。