(CNN) 過去200年間で地球の平均気温が上昇したことについて、科学者の約90%がこれを認め、気候学者の97%が原因は「人間活動」だと見なしていることが、米イリノイ大学が20日に発表した調査結果で明らかになった。
イリノイ大学は昨年末、全米の地質学者や気象、気候学者など、地球科学関連の科学者を対象にインターネットでアンケート調査を実施し、3146人から回答を得た。
アンケートは9つの質問からなり、このうち2つが「地球の平均気温は、18世紀末と比較して上昇しているか?」「人間活動は平均気温の変化に大きく影響しているか?」というものだった。
最初の質問については約90%が、後者では82%が同意した。特に、実際に気候を調査している学者の97%が、人間活動によって気温が上昇していると答えた。
一方、人間活動が気温上昇の原因だと考える石油地質学者は47%、気象学者では64%と、専門分野によって大きな違いが見られた。