首都圏放送センター

2009年1月23日 23時53分更新

建設中の高層ビル火災9人けが


23日午後、東京・秋葉原で、建設中の高層ビルの地下から火が出て、作業員21人が一時、逃げ遅れましたが、まもなく消防隊に救助されました。このうち9人が煙を吸って軽いけがをしました。

23日午後3時前、東京・千代田区外神田のJR秋葉原駅近くで、建設中の高層ビルの地下1階から火が出て、黒い煙が地上に噴き出しました。
東京消防庁が消防車58台を出して消火活動にあたった結果、火はおよそ1時間半後に消えましたが、断熱材として使う発泡スチロールやウレタンなどが焼けました。
東京消防庁によりますと、この火事で、地下にいたおよそ150人の作業員のうち、地下2階で21人が一時、逃げ遅れましたが、まもなく全員が消防隊に救助されました。
警視庁によりますと、このうち9人が煙を吸って軽いけがをし、病院に運ばれ手当てを受けました。現場はJR秋葉原駅近くの電気街の中心部で、火が出たビルは、鹿島建設がおととし6月から地下3階、地上19階建てのオフィスビルとして建設中でした。
警視庁や東京消防庁によりますと、作業員が地下1階で鉄骨を溶かして切断する作業をしていたところ、火花が発泡スチロールに燃え移ったため、ホースで水をかけましたが、火や煙の勢いが強くなったということで、警視庁などが当時の状況を詳しく調べています。