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【群馬】

県立高生徒自殺 『強い疑問感じる』

2008年12月28日

 県西部にある県立高二年の男子生徒=当時(17)=が昨年末に自殺した問題で、七月に県教育委員会に再調査の要望書を提出した父親が、その回答を今月上旬に催促した文書に対し、県教委と県からの返信が郵送で届いた。

 この問題では生徒がいじめの苦悩を訴える作文を残していたが、県教委は「いじめの存在は確認できない」と主張、父親と対立している。

 父親によると、県教委の文書は「両親は前橋地方法務局に人権侵犯の調査を申告したと聞いており、その調査結果を見極めた上で対応を検討したい」と記載。県広報課の文書は「教育委員会は独立した機関であり、頂いた手紙を教委へ連絡した」と記している。

 父親は「御用納めのタイミングに合わせたひな型のような回答書だ。これだけの回答をもらうのに、五カ月以上かかるとは。法務局の調査を挙げ、教委が今は再調査しないというのは理由になっていない。これでは、教委の存在そのものに強い疑問を感じる対応だ」と非難している。 (菅原洋)

 

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