ガラパゴスゾウガメ:「孤独なジョージ」の卵ふ化せず

2009年1月23日 19時01分 更新:1月23日 19時22分

ガラパゴスゾウガメ。通称・ロンサムジョージ=サンタクルス島のチャールズ・ダーウィン研究所で2008年11月11日、平田明浩撮影
ガラパゴスゾウガメ。通称・ロンサムジョージ=サンタクルス島のチャールズ・ダーウィン研究所で2008年11月11日、平田明浩撮影

 南米エクアドル・ガラパゴス諸島で、乱獲から唯一生き残ったガラパゴスゾウガメの亜種「ロンサム(孤独な)ジョージ」の人工ふ化中だった卵3個がふ化しないことが分かった。予定の今月上旬になってもふ化の兆候がなく、22日(日本時間23日)、ガラパゴス国立公園局の担当者が卵を割り、腐敗していたのを確認した。

 ジョージは絶滅危惧(きぐ)の象徴として知られ、93年から近縁種のメス2頭とカップルを組み、交配が試みられた。

 昨年7~9月、初めてメスが計3回、16個を産卵。形状の悪い3個を除く13個にふ化の可能性があったが、昨年末までに10個がふ化できないことを確認。最後に産まれた3個に期待が寄せられていた。担当者は「ゾウガメは最初の産卵でふ化しないことが多い。来年以降の産卵、ふ化は期待できる」と話す。

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