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韓国経済、10年ぶりマイナス成長(上)

昨年10-12月期は前年同期比マイナス3.4%

 「株式会社韓国」の成長機関車が10年ぶりに急停止した。

 韓国銀行は22日、2008年10-12月期の実質国内総生産(GDP)成長率が前年同期比でマイナス3.4%に落ち込んだと発表した。韓国経済の四半期別成長率が前年同期比でマイナスを記録したのは、アジア通貨危機当時の1998年10-12月期(マイナス6.0%)以来10年ぶりとなる。

 ある程度予測はされていたが、マイナス成長が公式統計で確認されたのは今回が初めてだ。韓銀の発表を受け、経済専門家は一斉に「考えていたより景気が急速に、そしてひどく悪化した」と懸念した。

 韓銀による今回の発表は、昨年9月に影響が広がった世界的な金融危機が韓国の実体経済にまで飛び火し、「マイナスの恐怖」が本格化していることを示している。

 60年代の経済開発以降、韓国経済の足跡に「マイナス成長」という単語は2回しか記録されていない。経済にバックギアが入り、景気が後退したのは、80年(マイナス1.5%)と98年(マイナス6.9%)の2回だけだ。初めてマイナス成長を記録した80年は外部から押し寄せた第2次オイルショックの影響が大きかった。石油価格の下落で翌年からは急回復した。2回目のマイナス成長は国家が破たん状態となった通貨危機だった。それでも危機は韓国だけで、欧米は堅調だった。通貨危機を経済の反面教師として体質を改め、世界経済の成長に乗って、景気は急速に回復した。

 09年は3回目のマイナス成長となる可能性が徐々に高まっている。韓国政府は09年の成長率見通しを公式には3%前後としているが、国策シンクタンクの韓国経済研究院(KDI)は0.7%を予測している。米系金融機関のモルガン・スタンレーはさらに悲観的で、韓国の今年の成長率をマイナス2.8%とみている。

姜京希(カン・ギョンヒ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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