府内の振り込め詐欺による昨年の被害額が07年の約2倍で、過去最高の7億7691万円に上った。府警によると、医療費や税金を払い戻すと偽り、現金自動受払機(ATM)から振り込ませる「還付金詐欺」による手口の被害が07年の20倍に激増。府警は2月を振り込め詐欺撲滅強化月間に指定し、高齢者らに注意を呼びかけるともに、ATMの集中警戒などを実施する。
08年の発生件数(未遂も含む)は724件で、07年の390件の1・8倍。内訳は「融資保証金詐欺」が最も多い278件(07年269件)で、以下「架空請求」208件(同82件)▽「還付金詐欺」161件(同8件)▽「オレオレ詐欺」77件(同31件)--の順だった。
月別の発生件数は、1~3月までは1日1件ペースで07年並みだったが、4月以降は1日2件ペースに増加。全国では発生件数、被害額ともに07年に比べ1~2割程度の増加だったが、府内はともに倍増した。【田辺一城、山口朋辰】
毎日新聞 2009年1月23日 地方版