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硫黄島滑走路、島内移設へ 地下に眠る遺骨捜索要望受け(2/2ページ)

2009年1月23日15時2分

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 防衛省はすでに昨年12月に測量会社と契約し、今年度中に、滑走路移設先の場所を検討する作業に着手する予定。新年度予算案にも、移設のための資料収集や現況調査の費用として1億円を盛り込んだ。これにあわせ、厚生労働省も、出入り口のふさがれた地下壕の調査費として2100万円を予算案に盛り込んだ。移設先が決まり次第、まず数カ年をかけて予定地の地下を調査し、そのあと現滑走路の地下の調査に移る。地盤をたたいて振動させたり、電気を流したりする方法で、地下の空洞(壕)を探す。

 硫黄島は東京の都心から南に約1250キロ離れているが、東京都小笠原村の行政区域に属する。1945年2月に米軍が上陸し、占領された。厚労省によると、日本側は約2万1900人が戦死。そのうち遺骨が収集されたのは昨年3月時点で8638人にとどまる。今なお1万3千人以上の将兵が本土に戻ってきていない。(奥山俊宏)

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