2007年11月24日(土)、ホテルオークラ神戸「平安の間」に於いて“Legend
of Shion―再会Part[―”が開催されました。今年で早8回目を迎えますが、さて今回はどんなシメさんに会えるのでしょうか…。
19時30分会場が暗くなり、後方中央からシメさん登場です!
♪ワンナイト・ミラージュ
「皆様、ようこそお越しくださいました!」
大きな拍手で迎えられ、間奏では行く先々で大きな歓声があがります。
「皆様、1年ぶりでございます。この日を楽しみに生きてまいりました。
では皆様、乾杯を…。(シメさんにシャンパンをついでくださるホテルの方を見て)藤原紀香さんの結婚式でついでいらした方です!私テレビを見ていて、『あ!いつもついでくれる人や!』と…。
結婚式をここでやると聞いた時に、『私の平安の間で!?(笑)』 厚かましいね!1年に1回しか使えへんのに私物化してしまいました。
乾杯いたします!365日分の1時間半ですが、また今日皆様が幸せになって帰ってくださったら私も幸せです。では、再会を祝して乾杯〜!」
「いつも1年間のお話をしますけど、今日はちょっと…。去年オープニングトーク20分か30分くらい喋っているんですよ。調子に乗って…。きっとご報告したいことがいろいろ多くて…。どんだけしゃべるねん!どんだけぇ〜!
本日はもう歌に入らせていただきます。この曲からお聞きください。」
シメさんが舞台袖に入ると同時に“うたかたの恋”が場内に流れます。
曲後半で真白い軍服に身をつつんだシメさん登場です。会場は割れんばかりの大拍手と歓声!
「やりました!やりましたね、皆さん!どうだ!似合いますか?(大拍手)
一昨年お約束をして、去年『そんな…軍服なんて着られませんよ』と言っていた人が、今年これ!(と軍服を指さす)調子に乗る乗る!でもなんかしっくりきますね。
このロングブーツ、今回私作りましたからね、足測って…。何で退団して10年以上経ってロンクブーツ作っているの!?
皆さん、ひょっとしてあやか(白城あやかさん)が来たと思ったんじゃないですか?軍服に着替えるために歌を流したんですよ。
イメージとしては、“うたかたの恋”のルドルフの天国の場面の軍服にちょっと飾りをつけた感じで…。ちょっとというか、かなり光っているんですけど。
軍服を作るにあたって、やっぱりこれを着ている時は軍人の時の歌…と思って、珍しく現役の時の軍人歴を紐解いてみたんですけど…。“哀しみのコルドバ”のフェリーペが多分最初で、その次が“別離の肖像”のヨルゲン、あれでミネちゃん(峰さを理さん)がやめられて、それからずっと軍服を着なかった年がないんですよ。トップになってからはルドルフしかないのよね?あ、“ラ・トルメンタ”がありましたね!
」
「軍服を着てまず何を…と思った時に、“戦争と平和”のプロローグのブルーの総スパン!あの時もロングブーツでしたけど、あれがすごく好きだったので“戦争と平和”の主題歌を…。
申し訳ございません!飛ばしました!“うたかたの恋”を歌ったから、今まで歌ったことのない歌を歌います!と盛り上がりたかったのに…。ということで、“小さな青い花”を初めて歌わせていただきます。」
♪小さな青い花
「これを聞いた後、すぐ♪チャララン、チャララン♪皇太子様からお手紙が…(白城さんのセリフ)が、浮かんでくるんですが…。
それでさっき言っていた“戦争と平和”、今日はちょっくらあの間奏の通り動いてみようかなと…。こけたらすみません!懐かしの“戦争と平和”を。」
♪戦争と平和
(間奏では現役の時と同じ振りで踊ってくれました)
「キツイ!踊った後であれだけ歌うのは13年経ったらムリ!!よくがんばったでしょ?」
シメさんは下手舞台に移動します。
「軍服というよりも私が宝塚に入るきっかけ、そして夢が叶った役、この存在がなければ紫苑ゆうが存在しなかった…オスカル。“白ばらの人”を『オスカル、オスカル』と自分の気持ちで歌いたいと思います。“白ばらの人”を聞いてください。」
♪白ばらの人 シメさんは上手舞台に移動します。
「さてこちらでは何でしょう?軍人と言えば…ジェラール・クレマン!(大拍手)
何か、春野寿美礼さんの退団公演の役名がジェラール・クレマンって言うんですって!
ジェラールはすごく好きな役でしたね。フランス版沖田総司ですよね。白血病であと何年生きられるか…という役で、本当にそういう役をやった時に『ああ、そうか…あと何年かしか生きられないという気持ちはこういうものなのか』と、あの切なさとか…。
あと相手役のモニカをやった毬藻えりさんとの芝居が、本当に毎日毎回相手との呼吸とか目の合い方とかそういうもので芝居が変わっていくんだと、お芝居の面白さを勉強できました。1番思い出に残っている軍人さんかもしれないですね!」
♪炎のボレロ
「ジェラールというのは、かなり気取った役だったでしょ?ブチさん(麻月鞠緒さん)に殴られるでしょ?覚えています?最後に相談に行った時に、ブチさんに反抗したといってバシッと殴られて…。今から袖に入るすごく格好いい所で、後ろで一樹千尋さんが『あんたはえらいよ!』、それに向かって『フッ…』と入って行く時にサーベルが…!(足の間に挟まったようです)
サーベルに(ふらつく様子で)こないなってしまいました!あれは元に戻りませんでしたね。あんなことばっかりして…軍人専科としてはサーベルを挟んではいけませんね!」
(中央舞台に向かって歩きながら)
「軍人の歌はこれで終わりなんですよ。私これだけのためにこの軍服作って…よく考えたらもったいないですよね!見納めです。」
シメさんはお衣装替えのため袖に入ります。
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全員参加の三択ゲームです。会場内に6ヶ所のポイント(お立ち台)を置き、その場所で2問ずつシメさんが皆様に質問をしながらゲームを進めていきます。
最後まで残られた方はシメさんとツーショットで写真を撮り、その写真にサインを入れてプレゼント。その方と同じテーブルの方々は“愛のおすそわけ”ということで、シメさんとの握手があります。
最終戦にまで残られたけれど、残念ながら最後の1人になれなかった方には、サイン&メッセージが入ったシメさんの写真をお渡しします。
<第1ポイント>
第1問 昨年1番正解率の高かったのは携帯のメールの着信音の問題でしたが、私携帯変えました。今の携帯の着信音は何でしょう?
A. ねこ(ニャーニャー)
B. シャンパンの音(シュワシュワ)
C. クラッシク音楽(カバレリア・ルスティカーナの間奏曲)
答え C
1問目でたくさんの方が座られたことに「ええーーっ!うそぉー!」と驚いた様子のシメさんでした。
第2問 朝起きて1番にすることは何でしょう?
A. ヤクルトを飲む
B. ご飯を炊く
C. お風呂のスイッチを入れる
答え A
2問目にして残っている方が大幅に減ってしまい、またまた驚くシメさん!
「私全部朝起きたらするんですよ。ご飯も炊くんですけど、1番には冷蔵庫に飛んで行ってヤクルト飲みます!(コマーシャルをしている)渡辺謙さんも好きなんですよ。関係ないけど…。」
<第2ポイント>
第3問 冬寒くなってから、寝る時どうしているでしょう?(防寒対策)
A. 電気毛布
B. 白いフカフカのムートン
C. 最近流行りの湯たんぽ(ブタのカバー付き)
答え A
「皆さん、脳内メーカーってご存知ですか?名前を入力したら頭の中の漢字が出てくるというものなんですけど、いち早く下級生から『シメさんのやりましたよ』といただきました。」
第4問 私の脳内メーカーの漢字の中で1番多かったものは何でしょう?
A. 愛
B. 酒
C. 悩
答え A
「もちろん“愛”です!どうしようかと思っていました。変なんばっかりやったらと…。 本当にほとんど愛ばっかりだったの!当たってるわ!(拍手)
“食”“疲”“悩”“悪”という字が、ひとつずつあったの。あとは全〜〜部 愛!」
ここで残っていらっしゃる方がお1人になり、早々に優勝者が決定。
しかし、まだ2ポイント目が終わった所だったため、敗者復活戦をすることになりました。
<第3ポイント>
第5問 去年現役の時に細木数子さんに似ていると岸香織さんに言われたと言いましたが、同じく現役の時にある上級生に『シメって○○に似てるよね』と言われた動物は何でしょう?はげたか以外ね。
A. ペンギン
B. コアラ
C. イルカ
答え B
第6問 その『コアラに似てるね』と言った上級生は誰でしょう?
A. 峰さを理さん
B. 日向薫さん
C. 夏美ようさん
答え B
「ひどいんですよ!鼻が丸いから似てる…と言うんですよ!失礼やわ!」
<第4ポイント>
第7問 今年のお正月に、私が実家に遊びに行ったその人とは誰でしょう?
A. 真矢みきさん(ミキちゃん)
B. 天海祐希さん(ユリちゃん)
C. 湖月わたるさん(ワタル)
答え B
「クリスマスの頃に久しぶりに電話でやりとりして、『シメさん、よかったらお正月実家に遊びにおいでよ!』と言ってくれて…。で、家を知らないのでタクシーに乗ってユリちゃんに電話をしたら、『シメさん、タクシーの運転手さんにかわって』(家までの説明をするために)と言われたので運転手さんにかわったんですけど…。電話が終ってから運転手さんに『家、わかりました?』『何とか…』『今の人、誰か知ってます?』『知りません』『天海祐希!』
めっちゃ自慢!めっちゃミーハーなんですけどね!」
鼻高々のジェスチャーをするシメさん。
何を言われるのですか!私たちにとって『紫苑ゆう様』、あなたこそ誰にも勝る永遠のトップスターさんです!! (皆様の代弁をさせていただきました。太田)
第8問 去年の再会の後に私にある事件が起こりました。さて何でしょう?
A. 泥棒に入られた
B. 胃腸炎で入院した
C. マンションの1階下でボヤ騒ぎがあった
答え A
「泥棒に入られました。ショック!でもね、私家片付けへんから、グチャグチャやからわからへん。警察一応呼んだんですけど、この部屋に入れるの恥ずかしかった。で、何人か来はって『元宝塚の方ですか?』『(激しく首を振る)』
(笑) ということでございます。」
<第5ポイント>
「いつも両親の問題が多いので、今年は祖父と祖母の問題にしようと思います。軍人専科のルーツの祖父とその妻…すごくシンプルな問題です。」
第9問 私の祖母の名前は何でしょう?
A. 寿(じゅ)
B. 松(しょう)
C. 金(きん)
答え A
第10問 軍人専科の祖父は、とてもヘビースモーカーでした。その祖父が吸っていたタバコの種類は何でしょう?
私は絶対吸いません。大嫌いです、タバコ!
A. ピース
B. 憩
C. 新生
答え C
ここで、シメさんの叔父様がクイズに勝ち残って立っていらっしゃることが判明し、大いに受けるシメさん!
この時点で、シメさんの叔父様を除いてお1人しか残られていなかったので、最後のポイントでは質問だけすることになりました。
今回は残られた方が少なかったのですが、シメさんの問題は難しかったでしょうか…。シメさん自身も、予想外の展開に戸惑っていたようです。
<第6ポイント>
「あとの質問は、今年温泉でよかった所はどこか…とかね。阿蘇山の国立公園の中にあるすごく素敵な旅館があって、もちろん露天風呂付で森林の中にお部屋があるようなとっても素晴らしいお宿でした。私本当に旅行大好きで、きっと本が書けると思うくらい全部おさえています、いい所は…。湯布院の御三家もおさえていますし…。
今年は海外旅行には行ってないですね。旅行にあまり行けない年だったのかな。寂しかったですよね、ちょっと…。旅行がストレス解消ですね。」
「次の質問も、今まで行ったヨーロッパのホテルの中で1番気に入っているホテルはどこでしょう?という質問だったんですけど…。
もちろん素敵な所ばっかりで甲乙つけがたいのですが、すごく印象に残っているのが南イタリアのソレント!“帰れソレントへ”という歌がありますが、本当素敵な所でまだあまり日本人観光客がいない流行ってない場所でした。2泊くらいしたのですが、そのホテルは海に面していて、ジュニアスイートのような部屋で、バルコニーがあって本当に素敵でした。」
「これ、どうですか?中学の時に壁新聞コンクールがあったんです。優勝したんですよ!その壁新聞の名前は何でしょう?という問題を考えていて…。」
A. アップル
B. チェリー
C. ストロベリー
答え A
「(アップルという答えが出ないので)アップル、私がじんましん出るのを知ってるからでしょ?ファンの方は…。それがアップルなんですよ!もうじんましん、出ませんよ。
あ、じんましんの話から…。私、11月に入ったらいつも鼻とくしゃみとじんましんが出るんですよ。花粉症なのはわかっていたんですが、花粉症って春じゃないですか!でも11月もあったんですよ、花粉症が!血をとって調べてもらったら、スギとヒノキとイネが出たんです。私、イネの花粉症だったんです。イネは11月くらいにまたひどく飛ぶらしいんです。私、お米大好きなのに…。イネに裏切られたんですよ!かなりショックでしたけど、いつも11月に入ったら(再会があるので)緊張するのかな?と思っていたのですが、はっきりしたから嬉しかったです。」
「もうひとつ…。小さい時に大好きでずっと使っていたお皿があるんです。それでしかおかずを食べなかった。その柄は何でしょう?」
A. 鉄腕アトム
B. ジャングル大帝レオ
C. 魔法使いサリー
答え A
「(まわりから『レオ』と言う声が聞こえ)私も本当はレオの方が好きなんです。でも親の買ってくれたお皿がたまたまアトムだったんです。」
三択ゲームの優勝者はシメさんとツーショット写真。優勝者と同じテーブルの方々はシメさんとの握手。皆さん、とても嬉しそうでしたね!
優勝者以外で残られた10名の方に、シメさんの写真をプレゼントする予定でしたが、最終ポイントを前に1名しか残られなかったため、全員によるシメさんとのじゃんけんで残りの9名を決定しました。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 次は、チケットの半券による抽選大会です。シメさんお気に入りの“フロブタ”(入浴剤)を20名の方にプレゼント。シメさんからのメッセージ付きです。
当たられた皆様、おめでとうございます!何色のフロブタちゃんが現れて、どんな運勢を告げてくれるのでしょうか?楽しみですね!
「皆さん、恒例の“ジャンプ・オリエント!”の時間がやってまいりました。毎年やっているからといって、毎年同じ方ばかりがいらっしゃっている訳ではないのに振りを省略しておりましたので、本日改めまして振り指導させていただきたいと思います。
(シメさんによる“ジャンプ・オリエント!”の振り指導です。)
いつも前ばかりではダメなので後ろから歌い始めます。」
シメさんは後ろ中央に移動します。
♪ジャンプ・オリエント!
「毎年言いますけど、見せてあげたい!私だけの特権!すごいですよ。上手になっている。皆さん練習してる?
時間はあっ!という間に経ちますね。1年に1回しかお会いできないのに…。
今年またエリザベートが再演されまして、自分の拘りというか、自分の頑なさを思い知ったんです。やっぱりダメなんです。観れないんです。思い残すことがそれだったから…。ということで“愛と死の輪舞”を歌います。」
♪愛と死の輪舞
「この後、“熱愛のボレロ”というはずだったのですが、ご存知の方も多いでしょうが来年何が再演されるかな?私の、私のただひとつの代表作…。再演で好きな役、オスカルとかルドルフとかいろいろな方がやられていますが、ドラキュラだけは私の役でした。 まず聞いた時に(再演の話を)『えっ!?』と言ったんですけど、嬉しかったです。あの素晴らしい作品をまたやっていただけるということが嬉しくて…。バウのリサイタル(Shion)がありましたが、あの時にドラキュラを再演するかリサイタルをするかという案があったんです。ドラキュラはあの時期にあのメンバーでやったから、私は最高だったと思っています。
あの時私研10なんですよね。まだ3番手ですよね。だからご覧になってない方が多いんですよ!ドラキュラ、ご覧になったことがある方?(手をあげてくださった方々を見て)かなりいてはるね。昔からファンでいてくださったんですね!
これを来年の再会で『ドラキュラ、2月に再演したので歌います』と言ってもあまり盛り上がらないだろうと思ったので、旬は今!旬は今年だ!
あの時代は今のようにバウホール公演は必ず東京に行くという決め方をされていなくて、バウでよかった作品が東京に持って行っていただけるという時代だったんですね。 ドラキュラが終わった時に東京に行きたいな…と思っていたんですけど、プロデューサーに『そんな予定はありません!』と言われて、その傷心をかかえて私は初めてのヨーロッパ旅行に行ったんです。
その旅行から帰ってきたらプロデュサーから電話がかかってきて、『東京の青年館で3日だけやらせてやる』と言われた時にもう本当に嬉しくて…。ファンの皆様が観たいと言ってくださった意見で、それが叶ったというのは本当に嬉しかったです!あれは忘れられないですね。今日はその懐かしい“蒼いくちづけ”の主題歌と“ノスフェラチュ”を歌わせていただきます。」
♪蒼いくちづけ
♪ノスフェラチュ
「私、歌が下手だったでしょう?歌で叩かれて叩かれて、下手だと言われまくって悔しくて悔しくて、ドラキュラの時に歌のレッスンに通ってその思い出もあって…。歌だけは上手になりたいと思っていましたね、歌劇だから…。
もうお別れになっちゃたんですね。1年分の1時間半ですもんね。でも本当に…あのね、本当に本当にと言う人はすごく感動しぃなんですって!すぐ本当に…と言うでしょ?本当に本当に本当にそう思っているから本当に本当になんですよね。どうやってこの思いとか、この心をどう伝えたらいいかわからなくて、すぐ本当に本当に本当に…ってなっちゃうんですよ!熱いんですよ、熱いんですよ、本当に!
皆さんにこうやってお会いできるのも8回目なんですよね。じゃあ10回目は大劇場でやろか!?(大歓声&大拍手) だから皆さん好きよ!
私、年をとることはいいことだな…と先日のホームページにも書きましたけど、本当に年を重ねるというのは素晴らしいことだなと…。もちろん容貌は衰えていきますけど、それは当り前のことで、何て言うんでしょう?もともと幸せでしたけど、生きるのが楽になってきて、幸せというものが毎日深く感じられるようになってきて、毎日お風呂に入った時に『幸せだった…』と思います。いつも小さい子のように『お父さん、お母さん、ありがとう!』と言います。こんな素晴らしい人生を与えてくれて…ってずっと思えて生きていけるなんて、私はなんて幸せなんだろう。いつもいつも思っています。
何年か前までは再会に対してもすごく『ああ、何かやらなきゃ』とか、そういうものが先に立ってしまって、プレッシャーみたいなことがあったんですけど、去年くらいから本当に楽しみで楽しみで皆様にお会いするのが本当に楽しみで…。お世辞とか嘘じゃなくて、本当に私のために、私を愛して集まって来てくださる方が幸せだったと帰ってくださったら、その愛と幸せがまた全部私にかえってくるのね。皆さん、ありがとうございます!(大拍手)
毎回感謝の言葉は尽くしても尽くしきれないんですけど、とにかく最後になってしまいました。いつもの通り“愛の祈り”でお別れいたします。」
♪愛の祈り
歌いながら会場をまわるシメさんに、あちらこちらで握手を求める手が伸びます。
「去年言ったでしょ?氷川きよしさんが7000人と握手したから、紫苑ゆうだってがんばって握手するも〜ん…って。握手だけの会なんてできないから、極力この曲でまわろうと思うんですけど、いつもヨレヨレになっているんですよね!
皆さん、本当に今年もありがとうございました!幸せになってくださいましたか?(大拍手)よかった!愛いっぱいになって帰ってください。また元気な姿で来年お会いできますように祈っています。私もがんばります!私も成長したいと思います。皆さん、本当にありがとうございました!」
舞台袖に入ったシメさんですが、鳴り止まぬ拍手に再び登場してくれました。
「ありがとうございます。今日、実はアンコールを用意しているんです。(歓声) 私は本当に宝塚を愛しています。“フォーエバー・タカラヅカ”という曲は、私たちの時代は4組でしたけど4組合同でのTMPとかの最後に皆で揺れて歌う歌とか、海外公演で歌う歌とか…。でも、あの歌詞の素晴らしさと言うのでしょうか、私はあの言葉たちの中に尽きると思うんですね!フォーエバー・タカラヅカ、宝塚よ永遠に…。
小原先生の作詞なんですけど、小原先生にはとってもかわいがっていただいて…。 小原先生ってぶっちゃけ娘役さんが好きなんですよ。娘役さん贔屓で有名なんですけど、珍しく男役の私をかわいがってくださいまして。うちの父と同い年なので『パパ、パパ』って呼んでいでましたけど、お亡くなりになりました。
私、小原先生に助けていただいたことがあって、まあバラしますと宝塚大好きで1度もやめたいと思ったことがないと言っていましたけど、1度だけダメになりそうでやめたいと思った時があったんです。その時に助けてくださったのが小原先生なんです。よかった、いて…。人間ってそんなもので、ちょっとそんなことがあったら…その時にくじけて魔が入ってしまったら…そういう思いでやめてしまう人がいっぱいいると思う。そうじゃなくて愛しきって、愛しきって…。
生徒たち!(上手後方にいる生徒さんに向かって)よろしくね。愛してよ、タカラヅカ!
ということで、皆さん“フォーエバー・タカラヅカ”一緒に歌いませんか?
意味をもう1度深く、簡単な歌詞だけど…。私1番を歌いますから、同じ歌詞で皆さん一緒に歌いましょう!では、“フォーエバー・タカラヅカ”で皆さんお別れしましょう!」
♪この愛よ永遠に TAKARAZUKA FOREVER
OH DREAM 人は夢みる
懐かしの TAKARAZUKA
幼い頃の 楽し想い出
今も心に 生き続ける
OH LOVE 人は愛する
憧れの TAKARAZUKA
清らに香る 愛の花々
永遠のロマンを 歌い続ける
FOREVER TAKARAZUKA
FOREVER
永遠の願い 永遠の祈り
TAKARAZUKA TAKARAZUKA
TAKARAZUKA FOREVER
FOREVER
「皆さん、メリークリスマス&よいお年を!元気でいてくださいね。そして来年も絶対お会いしましょう!さようなら!お元気で!」
と、最後は白鳥のように羽ばたいて袖に入って行ったシメさんでした。
今年の再会はいかがでしたでしょうか?来年もまた、たくさんの皆様と幸せなひと時が共有できることを楽しみにしています。その日まで、皆様ご機嫌よう―。
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