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ホームレス襲撃:「生活注意されイライラ」 東京・国立事件、高本容疑者が動機供述

 東京都国立市のホームレス襲撃事件で殺人未遂容疑で逮捕されたフリーター、高本孝之容疑者(36)=多摩市連光寺2=が「入所しているグループホームで生活態度などを注意され、イライラが募ってホームレスを襲った」などと供述していることが警視庁幹部への取材で分かった。動機にかかわる供述が明らかになるのは初めて。

 捜査1課は、今月2日に世田谷区喜多見の東名高速高架下で起きたホームレスの近藤繁さん(71)殺害事件についても▽高本容疑者のジーパンに付着していた血液が近藤さんのDNA型と一致▽近藤さん発見の直前、現場の高架下のフェンス内に高本容疑者が侵入したのを追跡中の捜査員が確認した--などから容疑が固まったと判断。拘置期限の23日にも世田谷事件の殺人容疑で再逮捕する方針。

 捜査幹部によると、高本容疑者は調べに「(別居中の)父親からもよく怒られイライラが募った。ホームレスに恨みはなかった」と供述したという。グループホーム関係者によると、高本容疑者は数人と共同生活をしていた。同関係者は「特異な問題はなかったと思う。コミュニケーションがうまくいかない時もあり、感情の行き違いがあったのかもしれない」と説明している。【佐々木洋、古関俊樹、神澤龍二】

毎日新聞 2009年1月20日 東京朝刊

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