【韓国】LGD特許権訴訟、日本人・元顧問に権利移転を命令＝ソウル高裁

　

　在職中に習得した技術や知識を国内外で特許出願したとして、LGディスプレー（LGD）が元顧問の日本人を相手取って会社への特許権の返還を求めた民事訴訟の控訴審判決が21日、ソウル高等裁判所であった。裁判所は、原告敗訴とした一審判決を取り消し、LGDの訴えを認める判決を言い渡した。
　
　元顧問は1991年から98年まで、LGDの前身である金星とLG電子に技術顧問として勤務。退社後、在職当時に発明したものを日本や米国、韓国、台湾など4カ国・地域で特許登録していた。
　
　LGDと元顧問は04年、「同技術は在職中に職務上行った発明」と合意。権利を会社側に譲渡するとの契約を結んでいた。しかし、元顧問側は特許権を移転しなかったため、今回の訴訟となった。
　
　裁判所は「譲渡契約当時に作成された合意書には、被告が原告に定められた期限や方法に基づき、特許権に関するすべての権利を無償譲渡すると書かれている」とし、34個すべての権利をLGD側に移転することを命じた。ソウル経済新聞などが伝えた。


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