県内全域に22日、今シーズン初めての「インフルエンザ警報」が、出されました。今年の流行は、例年とほぼ同じ時期で、これから、さらに拡大するおそれがあり、警戒が必要です。県によりますと、県内59の医療機関から届け出のあった、インフルエンザの患者数は、1月12日から18日までの1週間で、合わせて2千108人となり、前の週の約2.9倍に増加しました。1医療機関あたりの患者数は、36.3人と、「警報」の基準値となる30人を超えたことから、県では、22日県内全域に、今シーズン初めての「インフルエンザ警報」を発令しました。県内では、これまで主に、Aソ連型のウイルスが検出されているほか、21日までに、宮崎市や延岡市など、延べ23の小・中学校では、集団感染も確認されていて、学級閉鎖や登校時間を繰り下げるなどの処置が取られています。インフルエンザの流行は、これから、さらに拡大するおそれがあることから、県では、うがいや手洗い、それにマスクの着用など、予防対策の徹底を呼びかけています。
県の経済・雇用対策案が、22日開会した臨時議会の各常任員会で、可決されました。22日の本会議では、まず、県側から、経済・雇用対策として、総額64億2千万円余りの、一般会計補正予算案が提出され、東国原知事が提案理由を説明しました。この中には、経済対策として、約39億8千万円の公共事業費や、中小企業へのセーフティネット貸付の融資枠を、120億円から150億円に拡大することなどが、盛り込まれています。これらの提案は、県議会の各常任委員会で、全会一致で可決されました。
県北の地域医療の充実をと、関係自治体の代表らが、22日、知事に要望しました。要望したのは、延岡市や日向市など、県北の9つの自治体の首長や議長らで、要望書には、県が、延岡病院の医師確保に努めることや、即効性のある対策を国に要望することなどが、盛り込まれています。(延岡市・首藤正治市長)「今現在緊急避難的に何ができないのか、あるいは短期的に何かできないのか、ぜひ、知事のお力をお貸しいただきたい」県北の拠点病院である県立延岡病院は、医師の退職が相次いでいて、医師不足から、眼科や精神科、それに、消化器内科が休診となっています。さらに、今年度末には、6人の医師が退職することになっていて、さらに、県立延岡病院の2つの内科が、休診となるおそれもあります。
22日開かれた臨時県議会の本会議で、東国原知事は、東九州自動車道の2つの区間で、供用開始が、早まる可能性があることを、明らかにしました。これは、東九州自動車の整備を進めている、西日本高速道路が、県に見通しを報告したものです。それによりますと、供用開始が早まる可能性があるのは、平成22年度末に開始予定の「高鍋・西都間」が、約半年。そして、平成26年度末に開始予定の「日向・都農間」が、約1年前倒しで、供用が早まるということです。西日本高速道路では、「用地取得などの条件が、順調に進むことを前提に、供用開始を早める、努力をしたい」と、話しています。
宮崎市で、空き家を全焼させ、放火の罪に問われていた、名前・住所ともに不詳の男に対し、宮崎地方裁判所は、懲役5年6か月の実刑判決を言い渡しました。判決を受けたのは名前、住所ともに不詳の男で、公判での被告名は、宮崎刑務所称呼番号810です。判決によりますと、この男は、去年8月、宮崎市堀川町の木造2階建ての空き家に火をつけ、全焼させたとして、非現住建造物等放火の罪に問われていたものです。宮崎地裁で開かれた、22日の判決公判で、高原正良裁判長は、まず、名前を名乗らなくても男の自首が成立することを認めましたが、放火の動機が、焼身自殺を図るためだったことについては、「自己中心的かつ身勝手極まりない」と指摘しました。また、男が、終始、名前を明かさないことや、法廷で、「今後も、罪を犯すかどうかは状況次第」と述べたことから、懲役5年6か月の実刑判決を言い渡しました。
去年7月、都城市の店舗などに火をつけたとして、放火の罪に問われていた男に対し、宮崎地裁は、懲役5年6か月の実刑判決を言い渡しました。判決を受けたのは、都城市妻ヶ丘町の無職、大迫康隆被告37歳です。判決によりますと、大迫被告は、去年7月、妻に働かないことを責められ、うっぷんを晴らすために、自宅近くの店舗にライターで火をつけ、全焼させたほか、自分の住むマンションの倉庫にも火をつけたとして、非現住建造物等放火の罪に問われていたものです。宮崎地裁で開かれた、22日の判決公判で、高原正良裁判長は、「身勝手な犯行で、付近住民にも不安を与えた」などとして、大迫被告に、懲役5年6か月の実刑判決を言い渡しました。
1月26日の文化財防火デーを前に、国の重要文化財で一般公開されている、串間市の旧吉松家住宅で消火訓練がありました。訓練には、市の職員や住民ら、約30人が参加。漏電により、建物から出火したとの想定で行われました。職員は、火災の発生を邸内の人たちに大声で知らせるとともに、管理室から119番通報しました。つづいて、ボランティアの人たちが利用者を誘導したり、貴重な書籍などを運び出したりしました。このあと、消防車がかけつけ、消火作業やけが人の搬送訓練が、てきぱきと行われていました。
県内の焼酎や清酒などを一堂に集めた展示即売会が、宮崎空港で始まりました。この即売会は、県酒造組合が毎年開いているもので、県内の酒造メーカー21社から、151種類の品が寄せられました。中には、手に入りにくい人気商品も数量限定で販売されるなど、試飲したり、買い求める人でにぎわいをみせました。この即売会、1月27日まで開かれています。
親せきを装った「振り込め詐欺」とみられる不審な電話が、日南市で相次いでいて、警察で注意を呼びかけています。警察によりますと、20日から22日にかけて、日南市内で、振り込め詐欺とみられる不審な電話が、5件相次ぎました。電話をかけてきたのは、いずれも30歳から40歳くらいの男性で、自分を「甥」だと言って、親せきを装い、「あした、家にいってもいいか」とたずねたり、電話があったことを誰にも言わないよう依頼したりするということです。今のところ、被害の報告はありませんが、警察では、振り込め詐欺につながるおそれもあるとして、捜査を進めるとともに、市民へ注意を呼びかけています。
延岡市では、宮崎ブランドの極早生玉ねぎ、「空飛ぶ新玉ねぎ」の出荷が、始まりました。延岡総合卸売市場での初せりでは、収穫されたばかりの新玉ねぎ、約220キロが出荷されました。空飛ぶ新玉ねぎは、辛味が少なくて、水分が多く、ご祝儀相場もあって、最も大きいもので、一玉200円の高値がつきました。空飛ぶ新玉ねぎは、3月まで収穫され、県内を初め、関東や関西方面にも出荷されます。