2009年1月22日 22時0分更新
岡山県倉敷市の三菱自動車工業水島製作所が、大幅な生産調整に伴う給料の減少を補うため、正社員のアルバイトを認める異例の措置を取っていることがわかりました。
三菱自動車工業水島製作所では、世界経済の悪化の影響で自動車の販売不振が続いていることから、大幅な生産調整を行っており、来月は乗用車の製造ラインの操業を7日間だけに減らすことにしています。
こうした中、水島製作所などによりますと、工場で働く正社員から「減った収入を補うためアルバイトをしたい」という要望があったことから、給料の減少によって生活が苦しくなる正社員については、社外でのアルバイトを認める措置を先月末に決め、実施しているということです。
水島製作所では、工場の操業を停止する日は賃金の85パーセントを支払っていますが、親の介護や子どもの教育にかかる費用など家計の状況を考慮して、会社側が必要と認めた場合、アルバイトを許可しているということです。
これについて三菱自動車工業水島製作所は、「自動車産業の不況の影響が生活に及んでいる中、社員の声にできるだけ配慮し対応を決めた」と話しています。