原村の八ケ岳自然文化園で3月8日、日本雪合戦連盟の公式ルールにのっとった雪合戦大会を開こうという計画が進んでいる。19日に開いた県雪合戦協会の臨時理事会で、同協会初の支部となる諏訪支部の設置も認められ、現在、代表者の選任を含め組織作りも行われている。同園では今年の大会を基に、来シーズンは山梨県にも呼び掛けて八ケ岳カップを開こうと意気込んでいる。
スキーやスノーボードはプレーエリアにある程度雪が積もっていないとできないが、雪合戦はフィールドに雪がなくてもできる―と、着目した。同園には未舗装の駐車場が一カ所あり、競技を行う際に設置するシェルター(防御壁)をアンカーで固定することが可能で、競技環境も整っている。
競技はヘルメットなど専用のプロテクター、シェルターを使い、縦10メートル横40メートルのコートで2チームずつ戦う。1チーム7―10人で構成。3分3セットマッチで、相手チームのフラッグを取るか、相手チーム全員をアウトにすれば勝ち。1セットで使う雪球(ゆきだま)は1チーム90個。専用の用具を使い、真球に近いものを一度に大量に作ることができる。
同園によると今回、用具はすでに2回公式大会を開いている同県北杜市の実行委員会から借りられそうだという。同園の久米隆司専務理事は、「ペンションのお客さんにも参加してもらうなど、文化園発の新しいウインタースポーツとして定着させることができれば」と説明。冬場の住民の健康作りだけでなく、観光の目玉にも育てたい―と期待している。
同園では広く、参加チームを募集している。問い合わせは同園(電話0266・74・2681)へ。