防犯カメラを設置し、地域社会を安全にする取り組みをしている群馬大工学部の「e自警ネットワーク研究会」が、旧式のパソコンでも十分に作動するソフトウエアを開発した。不用なパソコンを使えば、低コストで防犯カメラを設置することができるという。
ソフト名は「代理EYE Smart UX」。研究会のホームページから無料でダウンロードできる。
無料の基本ソフト(OS)リナックス上で動くため、10年ほど前の旧式パソコンでも複数のカメラ映像を同時に映せるのが特徴。学校などで使われ古くなったパソコンにリナックスをインストールして再利用すれば、市販のネットワークカメラを備え付けるだけで安価に防犯システムを実現できる。
開発した太田直哉教授(情報工学)は「ウィンドウズだと著作権など権利関係が複雑だった。プライバシーの問題をクリアすれば、福祉施設や1人暮らしの高齢者宅でも異変を察知するのに応用ができるのではないか」としている。〔共同〕(14:01)