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ここから本文エリア ドクターヘリ 70人参加試運航2009年01月21日
県が前橋赤十字病院に配備を予定しているドクターヘリのテスト運航が20日、沼田市硯田町の市運動公園で行われた。県は2月中に本格運航させたいとしており、今後、片品村とみなかみ町でも同様のテスト運航を行う。 テスト運航は、利根沼田広域消防本部の職員や地元消防団長ら70人が参加した。 患者役は25歳の男性で、スノーボードでジャンプして腰から落下し、骨盤骨折した疑いがある、という想定。午前10時、同本部が群馬へリポート(前橋市)に駐機しているドクターヘリに出動を要請。20分後、ヘリは救急車と落ち合う「ランデブーポイント」である運動公園に到着。搭乗してきた救急医が救急車内で、10分ほど診療を行った後、ヘリは患者を乗せて飛び立った。 参加した前橋赤十字病院高度救命救急センターの中野実センター長は、ドクターヘリについて「早く患者を運ぶことではなく、現場で治療を始められることが大事だ」と話す。ヘリには救急科医師と救急医療専門の看護師が最低1人ずつ搭乗することになっており、ヘリが降りられれば、そこに救命救急センターがあるのと同じだと説明した。集まった関係者らに、より多くのランデブーポイントを確保するよう要請した。 同病院では、救急科医師らが千葉県などでドクターヘリによる救命救急の研修を済ませている。また今月中には病院屋上のヘリポートから患者を搬送する専用エレベーターを完成させる予定だ。 県は2月中にドクターヘリを本格運航させる方針で、県内のランデブーポイントについては、防災ヘリが着陸できる186カ所を基本に、追加で200カ所ほどの候補地を挙げ、選別を進めている。
マイタウン群馬
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