むかしあそびの会は昔遊びを体験しながら地域の人たちと交流を深めようと毎年行われている岡田小学校の恒例行事です。昔遊びの先生役は、地元の老人クラブのメンバーら25人が務め、1.2年生の児童73人が、昔遊びを教わりました。会場では竹とんぼや竹馬作りが行なわれたほか、あやとりやコマまわし、お手玉など9種類の体験コーナーが設けられました。子どもたちは、高齢者の手本に歓声をあげ、遊び方のコツを教わりながら、様々な昔遊びを体験していました。先生役を務めた高齢者は子どものころを思い出しながら笑顔をこぼし、子供たちも普段なかなか体験できない昔遊びに夢中になって、互いに楽しいひと時を過ごしていました。
岡山県を代表する焼き物に酒津焼がありますが、実は始まってから今年で140年の節目にあたるそうです。その酒津焼の新作を見ることができる窯開き展が倉敷市酒津の窯元で開かれています。
窯元の部屋には去年の年末窯焚きして完成した1000点あまりのうち、150点が展示されています。今年140年の節目にあたる酒津焼は明治2年初代岡本末吉が鶴形山の麓に窯を開いたのが始まりで、以後、民芸運動の影響も受けながら発展してきました。窯開き展では酒津焼の伝統と近年の変化を一度に味わうことができます。こちらが、酒津焼が伝統的に受け継いできた重みのある色合いです。釉薬は切らすことなく、継ぎ足しながらこの色を出し続けてきました。変わってこちらは、最近の生活習慣や家の造りに合うような明るい色を出した作品です。伝統の中にも変化をつけることで、「少しでも暮らしの中で酒津焼を使ってもらいたい」という願いがあります。一方で、岡本さんは自身の理想の焼き物の追究をし続けています。酒津焼の窯出し展は2月2日月曜日まで、酒津配水池近くの窯元で開かれています。さて、酒津焼では陶芸教室も開いています。月・金・土・日ですので、関心のある方は岡本研作さんのこちらの電話番号までお問い合わせ下さい。086-422-1962(岡本さん)
今年の倉芸卒展は作品の雰囲気などにあわせ、会場を3つに増やして開いています。このうち、倉敷市立美術館では1階から3階まで使い、3学部11コース・およそ90人の作品が展示されています。1階には染織コースの学生が制作した鮮やかな手描友禅や、工芸デザインコースの学生が市場調査を行ってニーズにあわせて制作したユニークな作品が並び、訪れた人の目を引いていました。小泉秀人さんはカフェで仕切りがなく、隣の人の視線などが気になる現状を踏まえ、恋人や友人同士が有意義な時間を過ごすためのおしゃれな間仕切りを制作しました。また、早川梓さんは盛り上がりに一役買おうとユニークなデザインを施した簡易コップを提案しています。2階では美術学科4コースの絵画などが展示されています。会場には大きいものでは3mを超す作品もあります。日本画コースは自画像も添えて展示するなど、個性に富んだ作品がずらり並んでいます。このほか、3階ではアニメーションコースと映像コースの映像作品を楽しむことができます。倉芸卒展は今月25日(日)まで倉敷市立美術館で、陶芸とガラス工芸を展示した倉敷市芸文館の会場は今月24日(土)まで開催されています。紹介した作品はこの春大学を卒業する学生のものですが、このほか、大学院生の作品は倉敷美観地区の加計美術館で、前期が来月1日(日)まで、後期が来月6日(金)から22日(日)まで開催されます。