パレスチナ自治区ガザの停戦から4日目。瓦れきが広がるガザの町では、すべてを失った住民たちが肩を寄せ合って夜を明かしていました。ガザからの報告です。
停戦4日目の夜、エジプトとの境界、ダマからガザに入りました。電力不足で暗闇が広がる中、道路沿いには倒壊した建物が見えます。
この場所には家が建ってました。しかし、イスラエル軍が撤退する直前にブルドーザーで全てを壊してしまったそうです。
空爆や戦車の砲撃などで家を壊された人たちが、ガザ市中心部の学校に身を寄せていました。75家族、400人近くがひしめくように避難しています。
「目の前で子供を抱いた母親が、その子のちぎれた足を持っていました。それを見た瞬間、本当に怖くなりました」(避難した人)
子供たちが銃弾を見せてくれました。
「将来への夢は消え去りました。もうありません」(銃弾を見せてくれた子供)
破壊されつくした地区の一角で、その場しのぎの小屋を見つけました。夜は極端に冷え込むガザ。たき火だけが頼りです。
「すべて失いました。残ったのはこの服だけです」「もう停戦から4日たったのに、誰も水すら届けに来てくれない」(空爆で家を失った人)
戦闘は収束に向かっても、すべてを失った住民の試練は始まったばかりです。(22日09:09)