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空港検査トレー投げ キャリア警視、暴行容疑で書類送検

2009年1月22日11時55分

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 警察庁のキャリア官僚が成田空港で、国際線航空機への持ち込みが制限されている100ミリリットルを超える液体物の持ち込みをめぐって女性検査員とトラブルになり、この検査員に検査用トレーをぶつけていた問題で、千葉県警は22日、同庁人事課課長補佐の増田貴行警視(36)を暴行の疑いで書類送検した。警察庁は同日、警視を停職3カ月とする懲戒処分を決めた。警視は同日付で依願退職した。

 同庁は「暴行や無届けの海外旅行に加え、テロ対策に協力すべき警察官が自分の身分を示してチェックを免れようとした行為は極めて遺憾な信用失墜行為だ」としている。

 同庁や千葉県警の調べでは、警視は昨年12月24日正午、成田空港第2ターミナルの手荷物検査場で、150ミリリットル容器に入った男性用化粧水を持ち込もうとして女性検査員に拒まれ、「自分は警察庁の警視だ」などと告げたうえ、検査の対象物を載せるトレーを放り投げたという。トレーは検査員の肩と足に当たった。

 100ミリリットルを超える液体物の国際線への持ち込み制限については、06年8月に発覚した英国での航空機爆破テロ未遂事件を受け、国土交通省がルールを策定。07年3月から実施されている。

 警視は同庁の内部調査に「200ミリリットル以上の持ち込みが制限されていると友人から聞き、勘違いしていた」と説明したという。

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