2009年1月22日 12時30分更新
旅館やホテルのクーポン券の精算代行業者を装って、銀行から2800万円の融資金をだまし取ったとして、東京の会社の元社長ら2人が詐欺などの疑いで逮捕され、警視庁は同じ手口で6億7千万円の融資を引き出していたとみて調べています。
元社長は容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、渋谷区にあった「株主優待物流通機構」の元社長菊田裕樹容疑者(41)ら2人です。
警視庁の調べによりますと、菊田元社長らはおととし11月、旅館やホテルのクーポン券の精算代行業者を装って、「大手旅行会社におよそ2億8千万円の債権がある」などとうそを言って、新宿にある銀行の支店からおよそ2800万円の融資を引き出してだまし取ったとして、詐欺などの疑いが持たれています。
調べに対し、菊田元社長は「だまし取るつもりはなかった」などと供述し、容疑を否認しているということです。
警視庁によりますと、菊田元社長らは、大手旅行会社から支払いを受けられることを証明する書類を偽造して、銀行に提出して信用させていたということです。
警視庁は菊田元社長らが同じ手口であわせて6億7千万円の融資を引き出し、会社の資金繰りなどにあてていたとみて調べています。