高原町を含む1市2町による合併が破たんした西諸地区で、21日、小林市と野尻町が、合併協定書に調印しました。21日は、東国原知事立会いのもと、小林市文化会館で、調印式が行なわれ、小林市の堀泰一郎市長と、野尻町の長瀬道大町長が、合併協定書に調印しました。調印式では、小林市の堀市長が、「お互いの地域や立場を尊重し、協力しながら安心して暮らせる新しい市をつくっていきたい。」と挨拶しました。協定書には、合併の方式を「編入合併」とし、新しい市の名称を「小林市」にすることや、野尻町に自治区を設置することなどが盛り込まれています。また、小林市の次の市議会議員選挙まで、野尻町の議員が在任し、選挙後の議員定数は、22人となります。小林市と野尻町では、1月末の臨時議会に、合併の関連議案を提出することにしていて、議案が可決されれば、平成22年3月23日に合併することになります。
雇用情勢が厳しさを増す中、求職者たちが、就職や生活に関して、一括して相談できる緊急の窓口が、21日、宮崎市に開設されました。この相談窓口は、宮崎労働局と県でつくる宮崎緊急雇用対策本部が、宮崎市のハローワーク宮崎に設置したものです。窓口では、県と市の担当者が、住宅確保といった生活相談や労働相談を受け付けていて、従来のハローワークでの職業相談と共に、一括して、就職や生活に関する相談をすることができます。21日の窓口開設と同時に、早速、相談者が次々に訪れ、担当者が対応に追われていました。(相談者は)「生活保護の手続きがどういう物か伺いに来た所でした。こういった1か所で色々な相談ができるのは助かります」対策本部では、相談内容のニーズを見ながら、内容を充実させ、今後も継続して実施していきたいとしています。窓口は、毎週水曜日の午後1時15分から午後5時まで、設置されます。
国土や地域の将来像について考えようと、延岡市で、21日、「国土形成フォーラム」が開かれました。国土交通省と延岡市が開いたフォーラムには、県内外から約750人が参加。パネルディスカッションでは、延岡市の首藤市長らが、地域資源の大切さを見直すことや、東アジアを視野に入れた取り組みの必要性など、九州の一体的な発展を目指すためのアイデアが次々と出されました。国は、現在、暮らしやすい国土づくりの実現を目指していて、延岡市は、九州の自立的発展を目指す、「九州圏広域地方計画」の10の基幹都市の一つに、位置づけられることになっています。
県立高校の推薦入試の願書受け付けが始まりました。県立高校の普通科は、今年度から通学区域が撤廃され、県内どこの高校でも自由に受験できます。宮崎市の宮崎大宮高校では、中学校の入試担当者が次々に、入学願書や推薦書などを提出していました。推薦入試の願書受け付けは、23日正午までで、試験は、2月5日に行われ、2月13日には、合格者に内定が通知されます。また、一般入試は、3月4日と5日に試験が行われます。
「エコクリーンプラザみやざき」の施設破損問題で、外部調査委員会の最終報告について、住民説明会が始まり、今後の改修方法などに対する住民の不安の声が相次ぎました。宮崎市佐土原町で開かれた20日夜の説明会には、地元の自治会長らでつくる「佐土原公共関与事業対策協議会」のメンバー、約30人が参加しました。説明会では、施設を運営する、県環境整備公社の田中義信理事長が、今後の改修方針などを述べました。この中で、田中理事長は、「今後は、コンサルタントと施工業者に対し、損害賠償を求める考えがある。何としても真相を究明し、安心・安全で安定したシステムを確保したい」として、改修工事についての理解を求めました。しかし、参加した住民からは、「一連の問題で裏切られたと感じている。改修方法なども信用できない。」といった厳しい意見が出されました。(参加者の声)「今までのやり方を見ていると、全部いい加減だと認識している。」施設の改修工事をめぐっては、汚水の脱塩処理に対する能力不足も判明し、下水道に接続するなどの新たな対策も必要となっていて、総額27億円余りの補修費を、県や周辺市町村で、どのように負担するのか、調整が難航しています。
シーガイアを運営するフェニックスリゾートの新しい社長に、現在、総支配人をつとめる河本和彦氏が、就任することになりました。1月24日付けで、フェニックスリゾートの代表執行役社長に就任するのは、総支配人の河本和彦氏53歳です。河本氏は、大阪府出身で、AIGエジソン生命などを経て、平成18年にフェニックスリゾートに入社、営業本部長や総支配人を歴任しています。去年4月から社長を務めてきた山田哲社長は、就任から10か月で退任することになり、フェニックスリゾートでは、「経済環境が悪化する中、この局面を乗り切り、成長を持続させるための最適な体制を築くため」としています。
大淀川の河川浄化を図ろうと、流域の市と町で、21日、一斉に水質検査が行われました。この検査は、大淀川流域の9つの市と町でつくる、大淀川サミット実行委員会が、毎年、夏と冬の2回、行っているものです。21日は、大淀川と、その支流の54河川、71か所で検査が行われ、このうち、宮崎市高岡町では、市の職員や河川浄化推進員が、境川や浦之名川などで検査を行いました。検査はBOD・生物化学的酸素要求量や、大腸菌群数など5つの項目について行われ、検査結果は、まとまりしだい、流域の自治体に報告されます。国土交通省によりますと、大淀川は、おととしの水質ランキングで、26河川中21位となっています。
日本の伝統文化にふれてもらおうと、日南市の東郷小学校で落語の公演が行われ、児童も小ばなしに挑戦しました。この公演は、文化庁の舞台芸術体験事業の一環として、県内各地の小中学校などで開かれているものです。21日は、落語芸術協会の噺家が、まず、東郷小学校の全校児童240人に落語の基本を指導、扇子などの道具の使い方や、太鼓を打つ「出ばやし」などについて学びました。このあと、6年生の男子児童3人が、女子児童の出ばやしに合わせ、高座に登場、小ばなしに挑戦しました。また、最後は、真打ちで、日向市出身の桂歌春さんが登場し、児童たちは笑い転げたりしながら、落語に親しんでいました。