◆[山形市]馬見ヶ崎河原の土手 猫たちの肖像(2008平成20年12月21日撮影)

あの猫たちが気になってしょうがない。
ということで、ほぼ毎年訪れている双月町の馬見ヶ崎河原へ。
栗鼠や虎が跋扈するリストラ時代。
猫たちは自分たちに関係ないと、土手の片隅で冬の弱い日差しを体に蓄えながら温々してました。

「ムニャムニャ〜、パシャパシャてうるさいずぅ。おれば撮るなて、おだぐも暇なんだニャー」

「この稲荷神社の、この位置が一番暖かいのよ〜」
冬至の短い日差しを慈しむ。

「ちぇっとちょどしてでけろ〜」
「なんだず、餌ば探しに河原さ出て行ぐどごだっけのにぃ」

「この頃空気が凛として冷たぐなてきたど思わねが?」
「凛としてんのはおらほの表情だべニャー」

「まもなぐ、ばんかだだがら晩ご飯探しに行ぐどごだぁ」

「あんまり眠たくて、目ふたがっどごだぁ」
「目ば細めで、河原の人間ば眺めっだだげだ」

「撮るんだごんたら、餌の一つも寄越したいいんねがぁ。世知辛い世の中だずニャー」

「まだいだっけのぉ。何がおもしゃくて写真なの撮ってるんだがニャー」

「もうちょっと左、んね右、んだんだ、この角度で撮ってけっど一番かっこいい表情に写っべニャ」

「人間には聞こえねんだべ、この時代の流れの音が。
耳ば澄ますど、ほれ聞こえできた。来年の足音」

「ん?冬至かぼちゃ食んなね?ほいずぁ人間の話だべニャ」

「痒い痒いぃ、乾燥肌だがらぁニャ」

「あれ?帰んのがぁ。もっと遊んでもらえっがど思たのにぃ」

「ひげの先さ触れる空気で分がんのよ、今年の冬は寒ぐなるなぁ〜て」

「日暮れるは〜、暖かいねぐらさ帰っべは〜」

「たまには馬見ヶ崎川の流ればずーっと見でんのもいいもんだじぇ。めんどくさいごどばリセットでぎる気になてくんもニャー」

「まなぐよっくど開いで見ろ!やんだごどから目ば逸らしったら何にも進まねっだニャー」

「食い入るように見つめるて、こういうごどだべニャー」

「おもしゃいっけ頃ば夢見っだ最中だがら、現実さ戻さねでけねがニャー」

「見える見える、おだぐの体中が何がでゆすばがっでだ。なるほどー、人間社会からゆすばがっでだのがぁ」

「ほー、なるほどなるほどぉ、んで結論はなにや?」

「ウーッ、そろそろ休むがら、カメラのおんちゃんも帰れは〜、暖かい家庭が待ってるんだべぇ」

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