事件・事故・裁判

文字サイズ変更
ブックマーク
Yahoo!ブックマークに登録
はてなブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷
印刷

振り込め詐欺:「騙されたふり作戦」実施へ 神奈川県警

 神奈川県警は19日、振り込め詐欺対策として、県警職員や家族らが電話に従うかのように装う「騙(だま)されたふり作戦」を2月から実施すると発表した。容疑者との接触予定場所などの通報を受け、捜査員が現場に待ち伏せして逮捕する寸法。取り締まりの強化で増加傾向にあるATM(現金自動受払機)を使わない手口への対抗手段で、全国初の試みという。

 県警によると、県警職員約1万7000人や家族のほか、県警OB、防犯ボランティア団体にも協力を呼びかける。不審な電話を受けた際、相手の電話番号や現金の送り先、接触する日時、場所などを聞き出し、通報してもらう。捜査員が「お金が用意できた」などと容疑者側に電話をかけ、振込先の口座などを聞き出し、凍結することも想定している。

 同県内では昨年、振り込め詐欺の件数が1988件、被害額が約31億円と、ともに過去最悪となった。小包で現金を送らせたり、犯行グループが直接現金をだまし取る手口の増加が背景にあるとみられる。県警幹部は「犯人に『神奈川で電話すると、警察官が現れるかもしれない』と思わせる」と意気込んでいる。【池田知広】

毎日新聞 2009年1月19日 23時24分(最終更新 1月20日 2時47分)

事件・事故・裁判 アーカイブ一覧

 
 

特集企画

おすすめ情報