学力テストが上位の県、体力テストも上位に
全国の小学5年生と中学2年生の約7割が参加した全国体力テストの結果、学力テストで1位と2位の県が体力面でも上位にあることがわかった。
文科省が初めて行った全国体力調査は約2万3000校で実施された。握力や長座体前屈、50メートル走など8種目で行われ、全国の小学5年生と中学2年生の約7割(小学5年生は78万人、中学2年生は77万人)が参加した。全種目の合計点を都道府県別で見ると、小学5年生の男子・女子共に1位が福井県、2位が秋田県、3位が新潟県となり、中学2年生では男子・女子共に1位が千葉県、2位が福井県で、男子の3位が秋田県、女子の3位は茨城県だった。全国学力テストで1位と2位だった秋田県と福井県が、体力テストでも上位を占める結果となった。
また、女子では小学5年生の約2割、中学2年生の約3割が体育の授業以外に運動をしているのは「一日10分以下」と答えていて、文科省はこういった子供に運動の機会を与えることが課題だと分析している。
一方、学力テストの結果が41位と45位だった大阪府は、体力テストの結果も47都道府県中、40位前後だった。これを受け、大阪・橋下府知事は21日、「びっくりしますね。学力もこれ、体力もこれ、どうすんねん!と。学力も低かった、体力も低かったといったら何が残るんだと。学校現場に奮起してもらうために(学力テスト)の市町村別データ公表は絶対に必要」と述べた。