厳しい雇用情勢の中、この春卒業予定の大学生が、内々定を取り消した福岡市内の不動産会社に損害賠償を求める労働審判を近く申し立てることがわかりました。
福岡地裁に労働審判を申し立てるのは、福岡市内の不動産会社に内々定を取り消された3月卒業予定の男子大学生です。
代理人の弁護士によりますと、男子学生は去年7月、不動産会社から内々定を得ましたが、内定式の2日前に内々定の取り消しを伝える文書を受け取ったということです。
先月実施された「リストラ内定取り消しホットライン」に男子学生が相談して、内々定の取り消しがわかりました。男子学生は、自分だけではなく、取り消された学生が泣き寝入りするしかない状況に一石を投じたいと話しているということです。(20日11:40)