小渕優子少子化担当相は20日、有識者による「ゼロから考える少子化対策プロジェクトチーム」の発足を発表、経済評論家の勝間和代さんらメンバー5人と記者会見した。
プロジェクトは、これまでの政策や財源の枠にとらわれず、子育て世代の意見を反映させることが目的。半年をめどに政策提言をまとめる。経済的に自立できる働き方、晩婚化の理由となる恋愛の傾向の分析もするという。
小渕担当相は、「私自身も私の友人が子育て世代。なぜ子どもを育て、産むことに難しさを感じる国なのか、向かい合わなくてはならない。将来のために何ができるか、国民の皆さんに発信し問題提起したい」と発足の理由を説明。
勝間さんは「子供にかけるお金と出生率は強い相関関係があり、一方で少子化問題の解決が不況対策になる。子供に投資する『ベビーニューディール』政策が必要」と持論を展開した。またNPO法人「ファザーリング・ジャパン」代表理事の安藤哲也さんは「父親の育児参加のために、長時間労働など働き方の見直しをやっていきたい」などと訴えた。【デジタルメディア局】
他のメンバーは次の通り。
松田茂樹・第一生命経済研究所主任研究員▽宮島香澄・日本テレビ解説委員▽佐藤博樹・東京大学社会科学研究所教授
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